急性骨髄性白血病について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
採点上:全員正解(公式発表)この問題は公式に採点対象外(全員正解)となりました。医学的に全選択肢が正しいという意味ではありません。
解説
急性骨髄性白血病(AML)では、骨髄で幼若な芽球が無制限に増殖するが、その成熟は障害され末梢血中には未熟な芽球と成熟した白血球が混在し、その中間段階の細胞が少ない状態、すなわち白血球裂孔(leukemic hiatus)が特徴的にみられます。これは、幼若な細胞から成熟細胞への分化が途中で停止するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。急性骨髄性白血病では、骨髄での幼若な芽球の無制限な増殖と成熟障害により、末梢血に未熟な芽球と成熟白血球が混在し、その中間段階の細胞が少ない白血球裂孔が特徴的にみられます。
- 2. 正解。急性骨髄性白血病では、白血病細胞が髄膜に浸潤することによる中枢神経障害(髄膜白血病)はみられることがありますが、小児の急性リンパ性白血病(ALL)に比較すると頻度は低いです。小児ALLの方が中枢神経浸潤のリスクが高いことで知られています。したがって、「中枢神経障害がみられる」だけではAMLを代表する特徴とは言えません。 正しくは:中枢神経障害は急性骨髄性白血病でも起こり得るが、特に小児の急性リンパ性白血病で高頻度に見られる。
- 3. 正解。急性骨髄性白血病は成人白血病の中で最も多く、小児の白血病は急性リンパ性白血病(ALL)が最も多いです。 正しくは:小児に多いのは急性リンパ性白血病である。急性骨髄性白血病は成人に多い。
- 4. 正解。急性骨髄性白血病では、白血病細胞からのプロコアグラント放出や、播種性血管内凝固症候群(DIC)の合併により、血液凝固系は障害されることが多いです。 正しくは:血液凝固系は障害されることが多い(例:播種性血管内凝固症候群を合併)。
国試ポイント
急性骨髄性白血病(AML)の末梢血所見として白血球裂孔が特徴的であることを覚える。また、AMLの疫学、合併症、治療についても理解することが重要です。
混同注意
白血球裂孔は急性白血病に特徴的であり、慢性骨髄性白血病(CML)では成熟段階の細胞も末梢血に出現し、白血球裂孔はみられません。反応性白血球増多との鑑別も重要です。
次に同じ論点が出たら
「白血球裂孔」というキーワードが出たら、急性骨髄性白血病を第一に疑い、他の白血病や反応性増多との鑑別点を検討します。
覚え方
「白血球裂孔」というキーワードが出たら、急性骨髄性白血病を第一に疑い、他の白血病や反応性増多との鑑別点を検討します。
対になる知識
白血球裂孔は急性白血病に特徴的であり、慢性骨髄性白血病(CML)では成熟段階の細胞も末梢血に出現し、白血球裂孔はみられません。反応性白血球増多との鑑別も重要です。
関連知識
AMLは急性白血病の一種で、FAB分類やWHO分類に基づいて細分類されます。貧血、出血傾向、感染症などの症状を呈し、骨髄検査での芽球比率が診断基準となります。治療は化学療法が中心です。