任脈

経絡

はじめに

国家試験では、任脈が「陰脈の海」と称されることや、所属する主要な経穴、八脈交会穴との関係が頻出します。胸腹部の正中線を上行する奇経八脈の一つとして、生理作用や位置関係が問われます。

どの経絡か

任脈は奇経八脈の一つであり、全身の陰経の気血を総督および調節する役割から「陰脈の海」と称されています。女性の月経や妊娠、生殖活動を根底から支える重要な経脈です。

主要な経穴

任脈上の代表的な経穴として、胸骨柄上縁にある天突、胸骨角と同じ高さにある玉堂、膻中、臍上4寸に位置し腑会とされる中脘、石門、関元などが挙げられます。また、三焦の募穴である石門や小腸の募穴である関元なども任脈上に存在します。

主治

任脈上の経穴は、胸腹部の疾患をはじめ、消化器疾患や婦人科疾患などの治療に広く応用されます。また、八脈交会穴である列欠が手の太陰肺経にありながら任脈に通じることから、胸部や咽喉部の疾患に対しても用いられます。

国家試験のポイント

奇経八脈の別称である「陰脈の海」としての位置づけや、八脈交会穴における列欠との組み合わせがよく出題されます。さらに、膻中や中脘などの八会穴との一致や、関元などの腹部募穴の所属が問われます。

間違えやすいところ

背部正中線を上行し「陽脈の海」と呼ばれる督脈や、全身の陰陽の気血の源を調節し「十二経脈の海」と呼ばれる衝脈との混同に注意が必要です。また、募穴の多くが任脈上に位置しますが、各臓腑の独自の経絡や背部兪穴の配置と混同しない整理が求められます。

任脈が問われる国家試験問題(12問)

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