予防接種が有効な感染症はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)による気道感染症であり、特有のスタッカート状の咳を特徴とします。百日咳の予防接種は、百日咳菌が産生する毒素(百日咳毒素など)に対する抗体を誘導することで発症を予防し、重症化を防ぐ効果があります。特に乳幼児においては重症化しやすく、死亡例もあるため、DPT三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)として定期接種が行われています。これにより集団免疫を高め、感染拡大を抑制する効果も期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。百日咳はDPT三種混合ワクチンによって予防接種が行われており、その効果が広く認められています。乳幼児の重症化予防に極めて重要です。
- 2. 腸チフスはサルモネラ菌(Salmonella Typhi)による感染症ですが、現在の日本の定期予防接種には含まれていません。海外渡航時などには任意でワクチン接種が推奨される場合がありますが、一般的に予防接種が有効な感染症として国民全体に普及しているわけではありません。 正しくは:腸チフスワクチンは存在しますが、日本では一般的ではありません。一部の海外渡航者や医療従事者などが接種を検討します。
- 3. C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)による感染症ですが、現在のところ有効なワクチンは開発されていません。治療は抗ウイルス薬が中心です。B型肝炎とは異なり、C型肝炎にはワクチンが存在しない点を理解しておく必要があります。 正しくは:C型肝炎にはワクチンが存在しません。B型肝炎には有効なワクチンがあります。
- 4. 猩紅熱はA群β溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)による感染症であり、抗生物質による治療が有効です。現在のところ、猩紅熱に対する予防接種は開発されていません。 正しくは:猩紅熱にはワクチンが存在せず、抗菌薬による治療が中心です。
国試ポイント
予防接種で予防可能な感染症の種類と、それぞれの病原体・ワクチンの種類を覚えること。
混同注意
細菌感染症とウイルス感染症の区別、およびワクチンが有効な感染症と治療薬が中心となる感染症の区別。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問いが出た場合、主要な感染症について予防接種の有無、ワクチンの種類(生/不活化)、定期接種か任意接種かを判断基準とする。
覚え方
今後同様の問いが出た場合、主要な感染症について予防接種の有無、ワクチンの種類(生/不活化)、定期接種か任意接種かを判断基準とする。
対になる知識
細菌感染症とウイルス感染症の区別、およびワクチンが有効な感染症と治療薬が中心となる感染症の区別。
関連知識
定期接種と任意接種の区別、生ワクチンと不活化ワクチンの違い、ワクチンの対象疾患(麻疹、風疹、日本脳炎、肺炎球菌感染症、インフルエンザなど)。DPTワクチンは不活化ワクチンであり、百日咳以外のジフテリア、破傷風も細菌感染症である。