円回内筋症候群の原因となる円回内筋の触察部位として適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
円回内筋は上腕骨内側上顆と尺骨鉤突起から起始し、前腕を斜め横切るように走行して橈骨外側面に停止する。そのため、その走行に一致して肘関節部から前腕橈側にかけて触察される。この筋の間を正中神経が通過するため、同筋の肥厚や過緊張により正中神経が絞扼されて円回内筋症候群を引き起こす。
選択肢ごとの解説
- 1. 上腕骨外側上顆から手関節背面にかけては伸筋群の走行領域であり、橈骨神経やテニス肘(上腕骨外側上顆炎)の関連部位である。
- 2. 手関節横紋中央の深層は手根管にあたり、正中神経が手根管症候群で圧迫される部位であるが、円回内筋が存在する場所ではない。
- 3. 正解。円回内筋は上腕骨内側上顆と尺骨鉤突起から起始し、前腕を斜め横切るように走行して橈骨外側面に停止する。そのため、その走行に一致して肘関節部から前腕橈側にかけて触察される。この筋の間を正中神経が通過するため、同筋の肥厚や過緊張により正中神経が絞扼されて円回内筋症候群を引き起こす。
- 4. 手関節尺側の豆状骨周辺は、尺側手根屈筋の停止部やギヨン管(尺骨神経)の走行部位であり、円回内筋の触察部位ではない。
国試ポイント
神経絞扼症候群における「原因筋の起始停止と走行」および「解剖学的な触察部位」はセットで問われやすい。
覚え方
円回内筋は前腕を斜めに走る:内側上顆から橈骨の外側面へ
対になる知識
前腕の主要な筋の解剖学的起始・停止および触察部位を対比して覚える。円回内筋は上腕骨内側上顆および尺骨鉤突起から起始し、橈骨外側面に停止するため、肘関節部から前腕橈側にかけて触察される。これに対し、肘部管症候群の原因となる尺側手根屈筋は上腕骨内側上顆から豆状骨へ向けて前腕尺側を走行する。
関連知識
円回内筋は前腕の回内および屈曲に作用する筋であり、その間を正中神経が通過するため、筋の過緊張や肥厚により正中神経が絞扼されると円回内筋症候群を引き起こす。したがって、肘関節部から前腕にかけての円回内筋の走行や触察部位を正確に把握することは、絞扼性神経障害の評価において極めて重要である。