末梢性顔面神経麻痺で過誤再生による後遺症はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
末梢性顔面神経麻痺からの回復過程で、本来唾液腺を支配する神経線維が、誤って涙腺を支配する神経線維として再生することがあり、食事や味覚刺激によって涙が分泌される現象がワニの涙(bogorad症候群)です。これは顔面神経の過誤再生による代表的な後遺症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 兎眼は顔面神経麻痺により眼輪筋が麻痺し、閉眼が不十分になることで生じる症状であり、麻痺の急性期からみられます。過誤再生による後遺症ではありません。 正しくは:兎眼は顔面神経麻痺の直接的な症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
- 2. 正解。ワニの涙(bogorad症候群)は、末梢性顔面神経麻痺からの回復過程で、唾液腺にいくべき神経が誤って涙腺に再生することで、食事の際に涙が出る現象です。これは過誤再生による典型的な後遺症です。
- 3. 味覚脱失(味覚障害)は顔面神経麻痺の急性期に起こる症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。顔面神経の味覚枝(鼓索神経)の障害によるものです。 正しくは:味覚脱失は顔面神経麻痺の急性期症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
- 4. 聴覚過敏(アブミ骨筋反射の消失)は顔面神経麻痺の急性期に起こる症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。顔面神経のアブミ骨筋枝の麻痺によるものです。 正しくは:聴覚過敏は顔面神経麻痺の急性期症状であり、過誤再生による後遺症ではありません。
国試ポイント
末梢性顔面神経麻痺の合併症・後遺症(特に過誤再生によるもの)を理解することが重要です。
混同注意
ワニの涙は顔面神経麻痺後の過誤再生による後遺症であり、急性期の症状や合併症とは区別して理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
「末梢性顔面神経麻痺」「過誤再生」「後遺症」のキーワードに注目し、再生の誤りによって生じる症状(例: 刺激部位と異なる部位での異常反応)を判断基準とします。
覚え方
「末梢性顔面神経麻痺」「過誤再生」「後遺症」のキーワードに注目し、再生の誤りによって生じる症状(例: 刺激部位と異なる部位での異常反応)を判断基準とします。
対になる知識
ワニの涙は顔面神経麻痺後の過誤再生による後遺症であり、急性期の症状や合併症とは区別して理解する必要があります。
関連知識
末梢性顔面神経麻痺の急性期症状として、顔面筋麻痺、味覚障害、聴覚過敏などが挙げられます。過誤再生による後遺症にはワニの涙の他に、表情筋の共同運動(例: 閉眼時に口角が引き上がる)や、顔面痙攣などがあります。