施灸後に紅斑と痛みが出現した。該当する熱傷はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
I度熱傷は表皮のみの損傷であり、真皮やそれ以下には及ばない。症状としては紅斑と軽い痛みが出現するが、水疱形成はなく、通常は数日で治癒する。問題文の「紅斑と痛み」という症状は、I度熱傷の典型的な特徴である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。I度熱傷は表皮のみの損傷であり、紅斑と痛みが出現するが水疱形成はなく、治癒が早い。問題文の症状と一致する。
- 2. 浅達性II度熱傷では、紅斑と強い痛みに加えて水疱が形成される。問題文には水疱の記載がないため、浅達性II度熱傷とは異なる。 正しくは:水疱形成の有無を確認する。水疱があれば浅達性II度熱傷の可能性が高い。
- 3. 深達性II度熱傷では、水疱形成に加え、真皮深層まで損傷が及ぶため、知覚鈍麻や白色~斑状の皮膚変色が見られ、治癒に時間を要する。問題文の症状とは異なる。 正しくは:知覚の状態(鈍麻)、皮膚の色調(白色~斑状)、水疱の性状(破れやすいか)を確認する。
- 4. III度熱傷では、皮下組織まで損傷が及び、皮膚は白色~黒色に変色し、乾燥して硬くなる。神経終末が破壊されるため、痛みを感じないことが特徴である。問題文には痛みがあると記載されており、III度熱傷ではない。 正しくは:痛みがあるかないか、皮膚の色調、皮膚の性状(硬さ、乾燥の有無)を確認する。痛みがなく、皮膚が硬く乾燥していればIII度熱傷の可能性が高い。
国試ポイント
熱傷の深度分類とその症状・病理変化を正確に覚える。
混同注意
I度熱傷と浅達性II度熱傷は初期症状が似ているため混同しやすいが、水疱形成の有無が鑑別の重要なポイントとなる。I度には水疱がなく、浅達性II度には水疱が形成される。
次に同じ論点が出たら
同様の熱傷問題が出題された場合は、水疱の有無、痛みの程度、皮膚の色の変化(紅斑、蒼白、白色)、毛包の保存の有無(有痛性か無痛性か)に注目して判断する。
覚え方
同様の熱傷問題が出題された場合は、水疱の有無、痛みの程度、皮膚の色の変化(紅斑、蒼白、白色)、毛包の保存の有無(有痛性か無痛性か)に注目して判断する。
対になる知識
I度熱傷と浅達性II度熱傷は初期症状が似ているため混同しやすいが、水疱形成の有無が鑑別の重要なポイントとなる。I度には水疱がなく、浅達性II度には水疱が形成される。
関連知識
熱傷の深度は、I度(表皮)、浅達性II度(表皮+真皮浅層)、深達性II度(表皮+真皮深層)、III度(皮下組織まで)に分類され、深度が深くなるほど痛覚の消失、組織の壊死が進む。治癒期間や瘢痕形成のリスクも深度によって異なる。