右心不全によくみられる身体所見はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
右心不全は、右心室のポンプ機能が低下し、全身からの血液が右心房に戻りにくくなることで、体静脈系のうっ血を引き起こします。これにより、重力の影響を受けやすい下肢に血液が貯留し、血管外に水分が漏れ出すことで下肢の浮腫として現れます。
選択肢ごとの解説
- 1. 肺うっ血は左心不全の主な身体所見です。左心室のポンプ機能が低下すると、肺から左心房への血液還流が滞り、肺静脈圧が上昇することで肺に血液が貯留し、肺うっ血を引き起こします。 正しくは:左心不全
- 2. 頻呼吸は主に左心不全による肺うっ血や肺水腫の結果として呼吸困難が生じ、それを代償しようとして現れる症状です。右心不全では直接的な頻呼吸は主要な所見ではありません。 正しくは:左心不全
- 3. 正解。右心不全は全身からの血液が心臓に戻りにくくなるため、体静脈系のうっ血が生じます。特に重力の影響で下肢に水分が貯留しやすく、下肢の浮腫がよくみられる所見です。
- 4. 四肢チアノーゼは、末梢組織への酸素供給不足や血流停滞によって生じますが、右心不全に特異的な主要な身体所見ではありません。心拍出量の低下や低酸素血症が高度な場合に生じる可能性がありますが、右心不全の代表的な症状は体静脈うっ血による症状です。 正しくは:一般的には、重度の心不全やショック、または末梢循環不全の徴候であり、右心不全に限定されるものではない
国試ポイント
右心不全と左心不全の身体所見の違いを理解し、特に左右の心不全が引き起こすうっ血の部位を正確に覚えることが重要です。
混同注意
左心不全による肺うっ血と右心不全による体静脈うっ血(下肢浮腫など)を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
心不全の症状が出た場合、それが体静脈系(肝腫大、頸静脈怒張、下肢浮腫など)か肺循環系(呼吸困難、咳、喘鳴など)かを見極めることで、右心不全か左心不全かを判断します。
覚え方
心不全の症状が出た場合、それが体静脈系(肝腫大、頸静脈怒張、下肢浮腫など)か肺循環系(呼吸困難、咳、喘鳴など)かを見極めることで、右心不全か左心不全かを判断します。
対になる知識
左心不全による肺うっ血と右心不全による体静脈うっ血(下肢浮腫など)を混同しやすいです。
関連知識
左心不全では肺うっ血、肺水腫、起座呼吸、頻呼吸などがみられます。心不全の分類(NYHA分類など)や、心不全の主な原因疾患(高血圧、虚血性心疾患、弁膜症など)も関連知識として重要です。