経脈病証で、喉に症状があり、外側前腕皮神経の支配領域に痛みがあるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
手の陽明経は、手の三陽経の一つで、その循行経路は食指から上腕、顔面、頭部に及びます。特に上肢の経絡では、外側前腕皮神経の支配領域(前腕の橈側部から背面にかけて)と重なり、この領域の痛みは手の陽明経病証の特徴の一つです。また、手の陽明経は咽頭・喉頭部を巡るため、喉の症状も引き起こすことがあります。従って、この問題の記述に最も合致するのは手の陽明経です。
選択肢ごとの解説
- 1. 手の少陰経(心経)は、上肢の内側後面を循行し、小指に始まり腋窩に至ります。外側前腕皮神経の支配領域とは異なります。また、喉の症状を直接的に主治とすることは稀です。 正しくは:手の少陰経病証では、心臓部の痛みや動悸、精神不安、手のひらの熱感などの症状が特徴的です。
- 2. 手の少陽経(三焦経)は、第四指から上肢の外側中央を循行します。外側前腕皮神経の支配領域とは一致しません。喉の症状よりも耳鳴りや側頭部痛、肩甲部痛が主治です。 正しくは:手の少陽経病証では、耳鳴り、耳聾、めまい、側頭部の痛み、目じりの痛み、肩甲上部の痛みなどが特徴的です。
- 3. 正解。手の陽明経(大腸経)は、示指から上肢の外側前面を循行し、外側前腕皮神経の支配領域と一致します。また、その循行は顔面、特に咽喉部を巡るため、喉の症状を引き起こすことがあります。
- 4. 手の太陽経(小腸経)は、小指から上肢の外側後面を循行します。外側前腕皮神経の支配領域とは異なります。喉の症状よりも、後頭部痛や項部痛、肩甲部痛が主治です。 正しくは:手の太陽経病証では、後頭部の痛み、項部痛、肩甲部痛、耳鳴り、頬部の腫れなどが特徴的です。
国試ポイント
経脈の循行経路、特に四肢の経絡と神経支配領域との関連性、および各経脈の主治症を覚えることが重要です。経脈病証は、経絡の循行経路上の部位に現れる症状として理解しましょう。
混同注意
手の三陽経(陽明、少陽、太陽)の循行経路とそれぞれの主治症、特に喉や上肢の症状が似ているため混同しやすいです。外側前腕皮神経は筋皮神経の枝であり、尺骨神経や正中神経支配と区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず問題文中の「喉の症状」と「外側前腕皮神経の支配領域の痛み」という2つのキーポイントに着目し、それぞれの症状がどの経脈の循行経路と重なるかを判断します。
覚え方
同様の問題が出た場合、まず問題文中の「喉の症状」と「外側前腕皮神経の支配領域の痛み」という2つのキーポイントに着目し、それぞれの症状がどの経脈の循行経路と重なるかを判断します。
対になる知識
手の三陽経(陽明、少陽、太陽)の循行経路とそれぞれの主治症、特に喉や上肢の症状が似ているため混同しやすいです。外側前腕皮神経は筋皮神経の枝であり、尺骨神経や正中神経支配と区別して覚える必要があります。
関連知識
手の少陰経は心経であり、循環器系や精神・意識に関わる症状を主治とします。手の少陽経は三焦経であり、側頭部痛や耳鳴り、肩甲部痛などを主治とします。手の太陽経は小腸経であり、後頭部痛や項部痛、肩甲部痛などを主治とします。それぞれの循行経路と関連する神経支配領域を合わせて覚えると理解が深まります。