三焦

東洋医学

はじめに

三焦は、東洋医学における六腑の一つであり、全身の気と水液の通路として重要な生理作用を担う概念です。「水道の腑」や「孤腑」とも称され、原気を全身へ運行させる役割を果たしています。

何を指すか

東洋医学において三焦は無形の腑であり、上焦・中焦・下焦の三部に分かれています。体内の気と水液が通行する不可欠な通路として、人体の諸気を主宰する六腑に位置づけられています。

基本の考え方

三焦は気の昇降出入の通路であり、同時に原気が全身をめぐるための原動力の通路としても機能します。腎に蔵される先天の精を根本として化生された原気は、三焦を通り道として全身の五臓六腑や経絡に行き渡ります。

はたらきと病証

三焦は「水道の官」や「水道の腑」と呼ばれ、気の気化作用を背景として全身の津液の代謝プロセス全般を円滑に巡らせる役割を果たします。また、原気を全身の各臓腑へ運行させて元陽の熱エネルギーを供給し、すべての生命活動を根底から支え維持しています。

関連する臓腑・経絡

三焦の所属経脈は手の少陽三焦経であり、その原穴は手関節背側の横紋上に位置する陽池です。また、三焦の募穴は任脈上に存在する石門であり、原穴や募穴の組み合わせが密接に関連しています。

国家試験のポイント

国家試験では、三焦が「原気の別使」や「水道の腑」として機能する点や、津液の代謝における役割が頻出します。また、三焦の募穴である石門と、手の少陽三焦経の原穴である陽池の組み合わせなども重要です。

間違えやすいところ

他の臓腑の募穴や原穴、あるいは脾・肺・腎といった津液代謝に関わる他の臓腑の役割分担と混同しやすいため注意が必要です。三焦固有の生理作用である諸気の主宰や水液の通路という点を明確に区別して覚える必要があります。

三焦が問われる国家試験問題(8問)

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