上後腸骨棘と大転子近位端を結んだ線の中点から垂直下方に1~2横指下がったところを局所刺鍼点とすべき疾患で、陽性となる徒手検査法として最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
問題文に示された局所刺鍼点は梨状筋症候群の圧痛点に相当します。フライバーグテストは、梨状筋の過緊張や短縮によって坐骨神経が圧迫される梨状筋症候群を評価する徒手検査法であり、股関節の内旋・内転・屈曲によって梨状筋を伸張・刺激し、殿部痛や坐骨神経領域の痛みが誘発されれば陽性と判断します。したがって、この局所刺鍼点を対象とする疾患の検査として最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. エリーテストは、大腿直筋の短縮を評価する検査法であり、股関節伸展時に膝関節が自動屈曲することや、股関節が屈曲位となることで陽性と判断されます。梨状筋症候群の評価とは異なります。 正しくは:大腿直筋の短縮を評価する検査法です。
- 2. パトリックテスト(FABERテスト)は、股関節の疾患(変形性股関節症や仙腸関節炎など)を評価する検査法であり、股関節の屈曲・外転・外旋位で抵抗運動を加えることで痛みが生じるかを確認します。梨状筋症候群の評価とは異なります。 正しくは:股関節疾患や仙腸関節疾患を評価する検査法です。
- 3. 正解。フライバーグテストは、梨状筋症候群の評価に用いられる徒手検査法です。股関節の屈曲・内転・内旋位で梨状筋を伸張させ、坐骨神経痛の誘発を確認します。問題文の局所刺鍼点(上後腸骨棘と大転子近位端を結んだ線の中点から垂直下方に1~2横指下がったところ)は梨状筋症候群の圧痛点に相当するため、この疾患の検査として最も適切です。
- 4. ボンネットテストは、SLR(Straight Leg Raising)テストの変法であり、下肢伸展挙上時に足関節を背屈させ、さらに股関節を内転・内旋させることで、梨状筋による坐骨神経への刺激を増強させる検査法です。梨状筋症候群の診断に用いられますが、フライバーグテストよりも梨状筋への直接的な伸張刺激は少ないため、問題文の局所刺鍼点との関連を考えるとフライバーグテストがより直接的です。また、問題文で「最も適切なのはどれか」と問われているため、より直接的に梨状筋の短縮や過緊張を評価するフライバーグテストが優先されます。 正しくは:ボンネットテストも梨状筋症候群の検査ですが、梨状筋の短縮を直接的に評価するフライバーグテストの方がより適切です。
国試ポイント
梨状筋症候群の圧痛点、関連する徒手検査法、および各テストが評価する病態を結びつけて覚えることが重要です。
混同注意
各徒手検査法が評価する部位や疾患、およびその手技の内容を正確に区別することが重要です。特に梨状筋症候群に関連するテストは複数あり、混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず問題文に記載された局所刺鍼点がどの筋や部位に対応するかを特定し、その部位に関連する疾患や、その疾患を評価するための徒手検査法を選びます。
覚え方
同様の問題が出た場合、まず問題文に記載された局所刺鍼点がどの筋や部位に対応するかを特定し、その部位に関連する疾患や、その疾患を評価するための徒手検査法を選びます。
対になる知識
各徒手検査法が評価する部位や疾患、およびその手技の内容を正確に区別することが重要です。特に梨状筋症候群に関連するテストは複数あり、混同しやすいです。
関連知識
梨状筋症候群の症状として、殿部から下肢への放散痛(坐骨神経痛)、しびれ感、股関節の外転・外旋抵抗運動での疼痛増強などがあります。原因は外傷、オーバーユース、解剖学的異常など多岐にわたります。