薬剤性便秘の原因として適切なものはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
抗コリン薬は副交感神経の働きを遮断(抑制)するため、消化管の蠕動運動や分泌能が低下する。これが原因となり、便秘の副作用を引き起こすことがある。
選択肢ごとの解説
- 1. これは乳糖不耐症の説明。乳糖の分解酵素(ラクターゼ)の不足により、腹痛や下痢を引き起こす病態である。
- 2. これは胃切除術後の状態。ダンピング症候群などに伴い、主に下痢や消化器症状を引き起こすことが多い。
- 3. 正解。抗コリン薬は副交感神経の働きを遮断(抑制)するため、消化管の蠕動運動や分泌能が低下する。これが原因となり、便秘の副作用を引き起こすことがある。
- 4. これはノロウイルスの説明。ウイルス性胃腸炎を引き起こし、嘔吐や下痢を主症状とする感染症である。
国試ポイント
便秘を引き起こす代表的な薬剤(オピオイド、抗コリン薬など)と、下痢をきたす病態の区別が問われる。
覚え方
「抗コリン薬」は副交感神経を抑えるため、腸の動きも止まって「便秘」になる
対になる知識
便秘を引き起こす薬剤の代表例には、オピオイド系鎮痛薬、抗コリン薬、カルシウム拮抗薬などがあり、腸管運動の低下や分泌抑制を招く。これに対して下痢を引き起こす原因としては、ノロウイルスなどの感染症、乳糖不耐症、あるいは胃切除術後にみられるダンピング症候群などが挙げられる。
関連知識
抗コリン作用を有する薬剤は、副交感神経の働きを遮断するため、腸管運動を抑制して便秘を引き起こすだけでなく、唾液分泌減少による口渇、排尿筋の収縮抑制による排尿障害、および毛様体筋の麻痺による眼調節障害(散瞳)などの多彩な副作用を併発することが知られている。