上後腸骨棘と大転子近位端を結ぶ線の中点より垂直下方に1~2横指の部位に圧痛を認める梨状筋症候群の診断において、陽性を示す徒手検査法はどれか。
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正解は2番
解説
梨状筋症候群は、仙骨から大転子に付着する梨状筋の緊張や肥厚により、その下を通過する坐骨神経が圧迫されて坐骨神経痛を生じる疾患である。その診断に用いられる徒手検査法として、股関節を屈曲・内転・内旋させて神経痛を誘発するボンネットテストやフライバーグテストが陽性となる。
選択肢ごとの解説
- 1. ラセーグテストは主に腰椎椎間板ヘルニアなどによる神経根圧迫(坐骨神経痛)を評価する伸張性テストであり、梨状筋症候群の特異的検査としてはボンネットやフライバーグが挙げられる。
- 2. 正解。梨状筋症候群は、仙骨から大転子に付着する梨状筋の緊張や肥厚により、その下を通過する坐骨神経が圧迫されて坐骨神経痛を生じる疾患である。その診断に用いられる徒手検査法として、股関節を屈曲・内転・内旋させて神経痛を誘発するボンネットテストやフライバーグテストが陽性となる。
- 3. オーバーテストは腸脛靭帯の緊張や大腿筋膜張筋の拘縮を評価するために用いられる検査法である。
- 4. トーマステストは腸腰筋(股関節屈曲筋)の拘縮や短縮を評価するために用いられる整形外科的検査法である。
国試ポイント
梨状筋症候群の圧痛点(上後腸骨棘と大転子近位端を結ぶ線の中点下方)と、診断に用いる徒手検査(ボンネットテスト、フライバーグテスト)のセットで出題される。
覚え方
梨状筋の検査は「ボンネット」と「フライバーグ」
対になる知識
下肢の主要な徒手検査法とその適応疾患を対比して覚える。梨状筋症候群の検査としてはボンネットテストやフライバーグテストが用いられる。これに対し、腸腰筋の拘縮や大腿神経の伸張痛を確認する検査としてはトーマステストが用いられ、腸脛靭帯の緊張や拘縮を評価する検査としてはオーバーテストが用いられる。
関連知識
梨状筋は股関節の外旋に作用する。股関節の内転・内旋位をとることで梨状筋が引き伸ばされ、坐骨神経が圧迫されて疼痛が誘発されるメカニズムを理解することが重要である。