七情のうち、恐の感情により引き起こされる気機変動はどれか。
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正解は2番
解説
中医学における七情と気機変動の理論において、感情の変化は気血の運行に直接的な影響を与える。「恐れれば気が下る」とされており、過度な恐れの感情は腎の気化作用を低下させ、固摂機能を失わせることによって、気が下方に落ち込む「気下陥」を引き起こす。これにより、下痢や失禁などの症状が生じることがある。
選択肢ごとの解説
- 1. これは過度な喜びによって気が緩み気が和む気緩慢の説明である。本問の恐は、精神的なショックや恐怖心により固まる気下陥を引き起こすため本肢は誤りとなる。
- 2. 正解。中医学における七情と気機変動の理論において、感情の変化は気血の運行に直接的な影響を与える。「恐れれば気が下る」とされており、過度な恐れの感情は腎の気化作用を低下させ、固摂機能を失わせることによって、気が下方に落ち込む「気下陥」を引き起こす。これにより、下痢や失禁などの症状が生じることがある。
- 3. これは激しい怒りの感情によって気が上方に逆流する気上逆の説明である。本問で問われている恐の感情は、腎の気が消耗して気が下方に落ち込む気下陥を引き起こすため誤りとなる。
- 4. これは思い悩むことで気が滞り運動が阻害される気結滞の説明である。本問の恐は、恐怖によって腎気が支えを失い気が下降する気下陥を引き起こすため誤りとなる。
国試ポイント
「怒則気上」「喜則気緩」「悲則気消」「恐則気下(下陥)」「驚則気乱」「思則気結」の対応関係を正確に覚えているかが問われる。
覚え方
「怒気上、喜気緩、悲気消、恐気下、思気結、驚気乱」の語呂合わせで覚える。
対になる知識
怒=気上逆(頭痛・めまい) / 喜=気緩慢(動悸・精神散漫) / 思=気結滞(食欲不振) / 悲=気消耗(気短・無力感) / 恐=気下陥(失禁・遺尿) / 驚=気乱(心神動揺・不眠)
関連知識
七情は内傷病因の代表であり、直接的に五臓の内臓機能を損傷する。気機(気血の昇降出入の運動)の異常を引き起こす点を理解し、それぞれの情志がどの気機変動を招くか把握する。