便秘の薬剤性原因として最も頻度が高く、消化管の蠕動運動を抑制するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は4番
解説
オピオイド系鎮痛薬は、消化管のオピオイド受容体に作用して腸管の蠕動運動を抑制し、水分吸収を亢進させるため、強力な薬剤性便秘の原因となる。がん疼痛治療などで長期投与される際に特に問題となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃切除術は、ダンピング症候群などによる下痢や消化吸収障害を引き起こすことがあるが、便秘の直接的な原因とはならない。
- 2. 乳糖不耐症は、乳糖の分解酵素であるラクターゼの不足により、腹痛や浸透圧性下痢を引き起こす疾患である。
- 3. ノロウイルス感染症は、ウイルスによる急性腸炎を引き起こし、激しい嘔吐や水様性下痢を主症状とする。
- 4. 正解。オピオイド系鎮痛薬は、消化管のオピオイド受容体に作用して腸管の蠕動運動を抑制し、水分吸収を亢進させるため、強力な薬剤性便秘の原因となる。がん疼痛治療などで長期投与される際に特に問題となる。
国試ポイント
薬剤性便秘の代表例としてオピオイドの作用机序(腸管蠕動抑制)が国家試験で繰り返し問われる。
覚え方
オピオイドで腸が「おぴおぴ(ピタッと止まる=便秘)」
対になる知識
オピオイドや抗コリン薬、カルシウム拮抗薬などは消化管の運動を抑制し、便秘を引き起こす代表的な薬剤性原因である。対して、ノロウイルス感染症や乳糖不耐症、ダンピング症候群などは、腸管分泌亢進や運動亢進により下痢を引き起こす。
関連知識
オピオイドは強力な鎮痛作用を持つ一方で、脳での鎮静や呼吸抑制、消化管平滑筋の緊張を高めてぜん動運動を低下させるため、高頻度に便秘の副作用をもたらす。そのため、医療現場では予防的に刺激性下剤や浸透圧性下剤が併用される。