乳癌について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
乳癌の多く、特にルミナルA型やルミナルB型のサブタイプは、エストロゲン受容体(ER)やプロゲステロン受容体(PgR)を発現しており、これらのホルモンが癌細胞の増殖を促進するため、ホルモン依存性であると言えます。これによりホルモン療法が有効な治療選択肢となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳癌の腫瘤は、初期には痛みを伴わないことが多く、無痛性のしこりとして発見されることが典型的です。痛みを伴う場合は、炎症性乳癌や進行癌、あるいは良性疾患の場合もあります。 正しくは:乳癌の腫瘤は、初期には痛みを伴わないことが多い。
- 2. 乳癌の発生部位は、乳房の外上部(約50%)が最も多く、次いで乳頭部(約20%)、内上部(約15%)、外下部(約10%)、内下部(約5%)とされます。外下部の発生頻度は高くありません。 正しくは:乳房の外上部の発生が最も多い。
- 3. 正解。乳癌の約70-80%はホルモン受容体陽性であり、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが癌細胞の増殖に関与するホルモン依存性であることが知られています。
- 4. 乳癌の治療は、乳房温存療法が可能な場合は、乳房温存手術が第一選択となることが多く、乳房全摘術は必ずしも第一選択ではありません。病期やサブタイプ、患者の希望などによって術式が選択されます。 正しくは:乳房温存術が可能な場合は、乳房温存療法が第一選択となることが多い。
国試ポイント
乳癌の疫学、病理学的特徴(特にホルモン受容体やHER2の発現)、主な症状、診断方法、および治療の原則(手術、放射線療法、薬物療法)を理解することが重要です。
混同注意
ホルモン依存性乳癌と、HER2陽性乳癌やトリプルネガティブ乳癌との病態・治療法の違いを混同しないように区別が必要です。ホルモン依存性ではない乳癌も存在します。
次に同じ論点が出たら
乳癌の病態に関する設問では、サブタイプ別の特徴とそれに基づく治療選択肢の関連性を問うているかを確認し、特にホルモン受容体の有無が治療方針に与える影響に注目して判断します。
覚え方
乳癌の病態に関する設問では、サブタイプ別の特徴とそれに基づく治療選択肢の関連性を問うているかを確認し、特にホルモン受容体の有無が治療方針に与える影響に注目して判断します。
対になる知識
ホルモン依存性乳癌と、HER2陽性乳癌やトリプルネガティブ乳癌との病態・治療法の違いを混同しないように区別が必要です。ホルモン依存性ではない乳癌も存在します。
関連知識
乳癌のサブタイプ分類(ルミナルA/B, HER2陽性, トリプルネガティブ)とそれぞれの特徴、治療標的薬(内分泌療法薬、抗HER2薬、PARP阻害薬など)、および乳癌検診の重要性を関連付けて覚える。