治法八法で停滞した病理産物を散らすのに最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
消法は、気滞、血瘀、痰飲、食滞などの停滞した病理産物を体内に留めず、徐々に解消させ、散らすことを目的とした治法です。消化吸収を助け、代謝を促進することで、蓄積物を排除します。この問題では「停滞した病理産物を散らす」という表現が、消法の核心的な働きと最も合致しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 汗法は、発汗作用により表邪を体外に排出する治法であり、停滞した病理産物を散らす目的とは異なります。 正しくは:表邪(例:風寒、風熱)を解表することで邪気を体外に発散させるのが汗法です。
- 2. 清法は、体内の熱邪を清熱する治法であり、停滞した病理産物を散らす目的とは異なります。 正しくは:体内の実熱や虚熱を冷ますことで、熱による症状を改善するのが清法です。
- 3. 吐法は、咽喉や胸膈に停滞した痰涎、宿食などを嘔吐させることで排出する治法であり、一般的に「停滞した病理産物を散らす」という表現には直接合致しません。吐法はより急性的・直接的な排出を伴います。 正しくは:咽喉や胸膈に停滞する痰涎、宿食などを嘔吐によって体外へ排出するのが吐法です。
- 4. 正解。消法は、気滞、血瘀、痰飲、食滞などの停滞した病理産物を体内に留めず、徐々に解消させ、散らすことを目的とした治法であり、「停滞した病理産物を散らす」という問題文の記述に最も適切です。
国試ポイント
治法八法(汗、吐、下、和、温、清、消、補)のそれぞれの適応と特徴を正確に理解することが重要です。特に、「消法」が停滞した病理産物を散らす・解消させる働きを持つことを覚える必要があります。
混同注意
消法と下法は、体内の不要物を排出するという点で混同しやすいですが、下法は主に糞便や水湿などの有形物を瀉下によって排出するのに対し、消法は無形または有形物の蓄積・停滞を徐々に解消させる点が異なります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、「停滞した病理産物の解消」「蓄積物の除去」「徐々に解消させる」といったキーワードがある場合は消法を第一に検討します。一方で「表邪の除去」「急性疾患の急速な排出」といった文脈であれば、他の治法を疑います。
覚え方
同様の論点が出題された場合、「停滞した病理産物の解消」「蓄積物の除去」「徐々に解消させる」といったキーワードがある場合は消法を第一に検討します。一方で「表邪の除去」「急性疾患の急速な排出」といった文脈であれば、他の治法を疑います。
対になる知識
消法と下法は、体内の不要物を排出するという点で混同しやすいですが、下法は主に糞便や水湿などの有形物を瀉下によって排出するのに対し、消法は無形または有形物の蓄積・停滞を徐々に解消させる点が異なります。
関連知識
治法八法は、病因、病位、病性、体質などに基づいて総合的に判断され、単独で用いられるだけでなく、複数の治法が組み合わせて用いられることもあります。例えば、食滞には消食薬を、痰飲には化痰薬を用いることで消法の効果を発揮します。