喀痰が多く、胸悶、食欲不振、体が重いなどの症状を引き起こす病理状態はどれか。
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正解は2番
解説
痰湿が停滞すると、脾の運化機能が失調して食欲不振や体が重いなどの症状が現れ、肺の気機が阻害されて胸悶や喀痰が多くなる。これらは痰湿の停滞に特徴的な臨床所見である。
選択肢ごとの解説
- 1. 気血両虚は、気と血の双方が不足した状態であり、顔色萎黄、めまい、動悸、倦怠感などが主症状となるため、喀痰や胸悶などの水湿停滞による症状とは異なる。
- 2. 正解。痰湿が停滞すると、脾の運化機能が失調して食欲不振や体が重いなどの症状が現れ、肺の気機が阻害されて胸悶や喀痰が多くなる。これらは痰湿の停滞に特徴的な臨床所見である。
- 3. 瘀血内阻は、血液の循環が滞って停滞する病態であり、刺痛、固定性の痛み、紫暗色の舌、塊状の月経血などが特徴であり、水湿停滞による症状とは異なる。
- 4. 肝陽上亢は、肝陰不足により陽気が亢進した病態であり、頭痛、めまい、顔面紅潮、イライラなどが特徴であり、痰湿による重だるさや喀痰とは病機が異なる。
国試ポイント
気血水(津液)の病理において、水液代謝障害から生じる「痰湿」の典型的な臨床症状(胸悶、痰多、身体困重)を問う問題が頻出である。
覚え方
痰湿の「湿」は重だるさ、「痰」は胸のつかえや多痰を引き起こすと覚える。
対になる知識
津液不足の病理状態では乾いた咳嗽、口渇、皮膚の乾燥、手足のほてりなどの乾燥症状が現れる。これに対して、本問で問われた水液停滞(痰湿)の病理状態では、多痰、胸悶、食欲不振、身体困重などの重濁・停滞を特徴とする症状が現れ、両者は対極的な病態である。
関連知識
痰湿は「生痰の源は脾、存痰の器は肺」といわれ、脾の運化失調と密接に関係している。水湿が停滞することで気機が阻害され、頭重感や四肢倦怠感、消化器症状など様々な全身症状が現れる。中医学においては、これら津液代謝の異常による病理産物の生成と停滞のメカニズムを理解することが極めて重要である。