次の病証のうち、実証であるものはどれか。
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正解は4番
解説
肝火上炎は、肝の気が鬱結して火に化し、上炎する実熱証であり、頭痛、めまい、顔面紅潮、いらいらなどの症状を呈する純粋な実証である。
選択肢ごとの解説
- 1. 水湿困脾は、湿邪が中焦に停滞して脾の運化機能を阻害する病証である。湿邪という実邪による病理産物が主体であるが、発症の背景には脾の陽気不足が関関与している場合もあり、実際の臨床では病態を総合的に診る必要がある。
- 2. 肝鬱脾虚は、肝の疏泄機能低下による情緒症状と、脾の運化失調による消化器症状がともに現れる病証である。基本的には肝気鬱結から脾の機能低下を波及したものであり、病態に応じて虚実が混ざることが多いが、個々の臨床症状に基づいて丁寧に病態を把握する必要がある。
- 3. 痰湿犯肺は、体内に生じた痰湿が肺に停滞して宣降失調を引き起こす病証である。咳や痰などの実証的な症状が目立つが、全身の気血津液の代謝失調との関連を含めて個別に病態を判断することが重要である。
- 4. 正解。肝火上炎は、肝の気が鬱結して火に化し、上炎する実熱証であり、頭痛、めまい、顔面紅潮、いらいらなどの症状を呈する純粋な実証である。
国試ポイント
八綱弁証における虚実の鑑別において、「肝鬱脾虚」「水湿困脾」「痰湿犯肺」などのように「虚」と「実」の字が混ざる病名は基本的に虚実挟雑証であることを見抜くのがポイント。
覚え方
病名に「虚」と「実・湿・滞」が両方含まれれば虚実挟雑証。
対になる知識
純粋な実証の例として肝火上炎、風熱犯肺、胃熱などが挙げられる。これに対して、肝鬱脾虚、水湿困脾、痰湿犯肺、心腎不交などは虚と実の病理が混在する虚実挟雑証に分類される。
関連知識
病証名から「気虚」「血虚」「陽虚」「陰虚」が含まれるものは虚証の要素を持ち、「気滞」「血瘀」「痰湿」「食滞」「火熱」が含まれるものは実証の要素を持つことを理解し、病態の全体像を正確につかむ。