胸郭出口症候群の病態について正しい記述はどれか。
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正解は4番
解説
胸郭出口症候群は、胸郭出口部(斜角筋隙、肋鎖間隙、小胸筋下隙)において、腕神経叢や鎖骨下動静脈などの神経血管束が圧迫または牽引されることで発症する。そのため、上肢の痛みやしびれ、手の冷感や脱力などの神経症状や血行障害が引き起こされる。
選択肢ごとの解説
- 1. これは手根管症候群の説明であり、本問の胸郭出口症候群とは罹患部位および原因が異なる。
- 2. これは筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの運動ニューロン疾患の説明であり、本問の胸郭出口症候群の病態とは異なる。
- 3. これはパーキンソン病の病態であり、中脳黒質のドパミン作動性神経細胞の変性脱落により無動や静止時振戦などが現れる。本問の胸郭出口症候群は、斜角筋や肋鎖間隙などでの神経血管束の圧迫による上肢のしびれや血行障害を主徴とする。
- 4. 正解。胸郭出口症候群は、胸郭出口部(斜角筋隙、肋鎖間隙、小胸筋下隙)において、腕神経叢や鎖骨下動静脈などの神経血管束が圧迫または牽引されることで発症する。そのため、上肢の痛みやしびれ、手の冷感や脱力などの神経症状や血行障害が引き起こされる。
国試ポイント
胸郭出口症候群の定義や病態、およびモーレイテストやエデンテストなどの関連する徒手検査の目的が問われるため、神経血管束の圧迫という本質を確実に押さえておく。
覚え方
モーレイ=鎖骨上窩を「モ」ーレツに押圧
対になる知識
神経・血管障害および運動障害の病態の定義を対比して覚える。胸郭出口症候群は、胸郭出口部で腕神経叢や鎖骨下血管などの神経血管束が圧迫されることによる上肢の神経症状や血行障害を指す。これに対し、筋萎縮性側索硬化症は脊髄前角細胞の変性、パーキンソン病は中脳黒質のドパミン神経変性、手根管症候群は手根管内での正中神経絞扼である。
関連知識
胸郭出口症候群は、圧迫される部位や原因により斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群の3つのタイプに分類される。首が細くナデ肩の女性に好発するタイプや、重いものを持ち歩く労働者やイカリ肩の男性に好発するタイプなどがあり、それぞれ誘発テストが異なる。