エクリン腺に分布し、鍼刺激による発汗に関与する受容体はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
正解は3番
解説
エクリン腺は交感神経節後線維(例外的に解剖学的には交感神経だが、神経伝達物質としてアセチルコリンを放出する)に支配されており、その終末から放出されたアセチルコリンが作用する受容体はムスカリン受容体である。
選択肢ごとの解説
- 1. α受容体はアドレナリン作動性受容体であり、血管平滑筋の収縮などに関与するが、エクリン腺の発汗を直接引き起こす受容体ではない。
- 2. ニコチン受容体は自律神経節の節前・節後ニューロンのシナプスや、骨格筋の神経筋接合部に分布するアセチルコリン受容体である。
- 3. 正解。エクリン腺は交感神経節後線維(例外的に解剖学的には交感神経だが、神経伝達物質としてアセチルコリンを放出する)に支配されており、その終末から放出されたアセチルコリンが作用する受容体はムスカリン受容体である。
- 4. β受容体はアドレナリン作動性受容体であり、心拍数の増加や気管支拡張などに関与する受容体である。
国試ポイント
発汗に関わる自律神経の特殊性を問う問題は国家試験で狙われやすい。交感神経節後線維でありながらアセチルコリンを放出し、効果器のムスカリン受容体に作用するという例外的な経路(温熱性発汗など)を正確に理解する。
覚え方
エクリン発汗は「アセチルコリン + ムスカリン」のコンビ。
対になる知識
骨格筋の神経筋接合部=ニコチン受容体、副交感神経の効き目・エクリン腺=ムスカリン受容体、交感神経節後線維の多く(汗腺以外)=アドレナリン作動性受容体(α・β受容体)
関連知識
アポクリン腺はアドレナリン作動性受容体を介して精神性発汗などに関与するが、全身の体温調節を担うエクリン腺はコリン作動性でありムスカリン受容体を介して発汗を誘導する。鍼刺激による局所の発汗や自律神経反応の評価において重要な基礎知識である。