手掌のほてり、咽喉の渇き、目が黄ばむ、心窩部の痛みなどを特徴とする経脈病証はどれか。
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正解は3番
解説
手の少陰心経の病証は、心経の循行部位や心の生理機能の失調に関連する。心は火の属性を持ち、熱証を生じると手掌のほてりや咽喉の渇きが現れ、さらに心火が上炎すると目が黄ばむなどの症状を引き起こすため、本病証が合致する。
選択肢ごとの解説
- 1. 足の少陰腎経病証は口渇、咽喉の渇き、腰痛、足底のほてりなどを特徴とするが、手掌のほてりや心窩部痛などを主徴とする手の少陰心経の病証とは異なる。
- 2. 足の厥陰肝経病証は胸脇苦満、下腹部痛、疝気などを特徴とする。なお、「目が黄ばむ」症状は肝経の経脈病証(是動病)にもみられるが、手掌のほてりや心窩部痛を伴う本問の病態は心経に一致する。
- 3. 正解。手の少陰心経の病証は、心経の循行部位や心の生理機能の失調に関連する。心は火の属性を持ち、熱証を生じると手掌のほてりや咽喉の渇きが現れ、さらに心火が上炎すると目が黄ばむなどの症状を引き起こすため、本病証が合致する。
- 4. 足の太陰脾経病証は胃の痛み、腹満、嘔吐、食欲不振、身体の重だるさなどを特徴とするが、手掌のほてりや咽喉の渇き、心窩部の痛みなどを主とする心経の病態とは異なる。
国試ポイント
十二経脈の病証において、経脈の循行部位や五行の属性(心=火)に由来する特異的な症状(手掌のほてり、咽喉の渇きなど)の組み合わせを問われやすい。
覚え方
心経の熱 ⇄ 手掌ほてり・咽喉渇き・目黄ばむ
対になる知識
手の少陰心経の病証が手掌のほてりや咽喉の渇き、心窩部痛を呈するのに対し、手の太陰肺経は咳や喘鳴、足の少陰腎経は腰痛や足底熱感を呈するなど、各少陰・太陰経によって臓腑特有の病証が表れる。
関連知識
手の少陰心経は小指の内側から始まり、上肢内側後縁を上行して胸部に入り心臓に連絡する。心は血脈を主り神志を蔵するため、心経に異常が生じると心神不安や経脈循行上の手掌のほてり、咽喉の渇きなどが生じる。