労作時狭心症と急性心筋梗塞を鑑別する上で、最も重要となる発作時の特徴はどれか。
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正解は3番
解説
労作時狭心症の胸痛は一過性であり、通常は数分(長くても15分以内)で消失し、安静やニトログリセリンの投与で改善する。一方、急性心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞により心筋壊死が生じるため、胸痛は20分以上持続し、安静にしても改善しない。したがって、持続時間が最大の鑑別点となる。
選択肢ごとの解説
- 1. 放散痛は左肩、下顎、頸部、左腕などに両疾患共通してみられることがあり、鑑別の決め手にはならないため誤りである。
- 2. 痛みの発症部位は、両疾患ともに前胸部中央や胸骨裏面などに生じることが多く、部位だけでは明確な鑑別が困難であるため誤りである。
- 3. 正解。労作時狭心症の胸痛は一過性であり、通常は数分(長くても15分以内)で消失し、安静やニトログリセリンの投与で改善する。一方、急性心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞により心筋壊死が生じるため、胸痛は20分以上持続し、安静にしても改善しない。したがって、持続時間が最大の鑑別点となる。
- 4. 痛みの出現時刻は、冠攣縮性狭心症では深夜から早朝に多いといった特徴はあるが、労作性狭心症と急性心筋梗塞を決定的に分ける鑑別点にはならないため誤りである。
国試ポイント
狭心症と心筋梗塞の鑑別では「持続時間(数分か、20分以上・持続的か)」が最大のポイントである。
覚え方
「狭心症は数分、心筋梗塞は20分以上(持続)」
対になる知識
労作性狭心症の発作は一過性であり、通常は数分(通常15分以内)で消失し、安静やニトログリセリンの舌下投与が著効する。これに対し、急性心筋梗塞では冠動脈の完全閉塞により20分以上の持続的な激痛が生じ、これらは無効である。
関連知識
急性心筋梗塞では心筋細胞の壊死に伴い、血中に心筋逸脱酵素(CK-MB、トロポニンTやトロポニンIなど)が逸脱して上昇する。心電図上では持続的なST上昇や異常Q波が出現するため、これらが確定診断において重要な所見となる。