前立腺肥大症について最も適切なのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
前立腺肥大症は、前立腺の過形成により尿道が圧迫され、排尿障害を呈する疾患である。夜間頻尿は、膀胱の容量減少や刺激症状、残尿による膀胱充満感などにより引き起こされる代表的な下部尿路症状(LUTS)の一つであり、前立腺肥大症患者に高頻度で認められる症状である。
選択肢ごとの解説
- 1. PSA値が極めて高値となるのは、前立腺癌の可能性が高い場合であり、前立腺肥大症では軽度の上昇は認められるものの、極めて高値となることは稀である。 正しくは:PSA値は前立腺肥大症でも上昇することがあるが、極めて高値の場合は前立腺癌を疑う。
- 2. 直腸指診で石のように硬い前立腺を触知するのは、前立腺癌に特徴的な所見である。前立腺肥大症では、一般に弾性硬で表面平滑な肥大を触知する。 正しくは:直腸指診で石のように硬い前立腺を触知するのは前立腺癌を疑う所見であり、前立腺肥大症では弾性硬で表面平滑な前立腺を触知することが多い。
- 3. 正解。前立腺肥大症では、肥大した前立腺が尿道を圧迫したり、膀胱への刺激症状を引き起こしたりすることで、夜間頻尿を含む頻尿が典型的な症状として現れる。
- 4. ホルモン補充療法は、主に女性の更年期障害の治療に用いられるものであり、前立腺肥大症の治療には用いられない。前立腺肥大症の薬物療法には、α1ブロッカーや5α還元酵素阻害薬が用いられる。 正しくは:ホルモン補充療法ではなく、α1ブロッカーや5α還元酵素阻害薬などの薬物療法が有効である。
国試ポイント
前立腺肥大症の臨床症状(特に下部尿路症状)と鑑別診断、治療法を理解することが重要である。
混同注意
前立腺肥大症と前立腺癌の症状、直腸指診所見、PSA値の意義、治療法の違いを混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
前立腺肥大症の症状として、排尿障害と蓄尿障害の両方を想起できるか、また前立腺癌との鑑別点を理解しているかを確認する。
覚え方
前立腺肥大症の症状として、排尿障害と蓄尿障害の両方を想起できるか、また前立腺癌との鑑別点を理解しているかを確認する。
対になる知識
前立腺肥大症と前立腺癌の症状、直腸指診所見、PSA値の意義、治療法の違いを混同しやすい。
関連知識
前立腺肥大症の主な症状は、蓄尿症状(頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感)と排尿症状(尿勢低下、排尿遅延、残尿感、尿線途絶)に分類される。治療法には、生活指導、薬物療法(α1ブロッカー、5α還元酵素阻害薬)、外科的治療(経尿道的前立腺切除術: TUR-Pなど)がある。