不眠、動悸、口渇、盗汗、腰膝酸軟、潮熱などの症状がみられる場合、最も適切な臓腑病証はどれか。
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正解は1番
解説
心腎不交は、心火の下行と腎水のの上昇による生理的な交通が失調し、腎陰不足によって心火が相対的に亢上することで生じる病証である。主な症状として、心の異常による不眠、動悸、精神不安と、腎の陰虚による盗汗、腰膝酸軟、潮熱、口渇などが複合的に現れる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。心腎不交は、心火の下行と腎水のの上昇による生理的な交通が失調し、腎陰不足によって心火が相対的に亢上することで生じる病証である。主な症状として、心の異常による不眠、動悸、精神不安と、腎の陰虚による盗汗、腰膝酸軟、潮熱、口渇などが複合的に現れる。
- 2. 心血虚は、心の血が不足する病証であり、動悸、不眠、多夢、顔色蒼白などがみられるが、腎陰虚に由来する盗汗や潮熱、腰膝酸軟は伴わない。
- 3. 脾胃湿熱は、湿熱が中焦に停滞する病証であり、腹部膨満感、食欲不振、悪心、黄疸、下痢、黄膩苔などがみられ、陰虚による盗汗や潮熱とは異なる。
- 4. 肝陽上亢は、肝腎陰虚を背景に肝陽が上亢する病証で、頭痛、めまい、顔面紅潮、耳鳴りなどが特徴であり、不眠や動悸があっても腰膝酸軟や潮熱を主としない。
国試ポイント
心腎不交では、心(精神・睡眠)の症状と腎(陰虚・下半身の衰え)の症状が同時に現れる点を見抜くことが重要である。
覚え方
心(火)と腎(水)が交わらない=不眠・動悸(心)+腰膝酸軟・盗汗(腎)。
対になる知識
肺腎陰虚では、咳、口乾、から咳、腰膝酸軟、盗汗、夜間頻尿などがみられる。これに対し、心腎不交では不眠、動悸、口渇、盗汗、腰膝酸軟、潮熱といった精神症状と腎陰虚の症状が同時に現れる特徴がある。
関連知識
陰虚証に共通する虚熱の症状(盗汗、潮熱、頬紅、舌質紅、脈細数)と、各臓腑の固有症状の組み合わせを整理しておくこと。心腎不交は水火不済とも呼ばれ、心と腎のバランス破綻による典型的な病証である。