透熱灸後のフレア現象で最も早期に起こるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
透熱灸の熱刺激は、まず皮膚の侵害受容器(自由神経終末)を興奮させます。この興奮が求心性神経線維を介して中枢に伝わることで熱さを感じ、また同時に軸索反射により血管拡張性の神経ペプチド(サブスタンスPなど)が放出され、フレア現象が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. 逆行性伝導は、侵害受容器の興奮後に、軸索反射によって神経ペプチドが遊離する際に生じる現象であり、最も早期に起こるわけではありません。 正しくは:侵害受容器の興奮が最初に起こり、その後に軸索反射の一部として逆行性伝導が生じ、ペプチドが遊離します。
- 2. 順行性伝導は、侵害受容器の興奮が中枢神経系へ伝わる経路であり、これも侵害受容器の興奮後に起こる現象です。また、フレア現象自体は主に末梢での軸索反射によるものです。 正しくは:侵害受容器の興奮が最初に起こり、その後に中枢への順行性伝導が生じます。
- 3. 正解。透熱灸の熱刺激が皮膚に加わると、まず皮膚の自由神経終末である侵害受容器が興奮します。これが、フレア現象を含む一連の反応の最初のステップです。
- 4. 神経ペプチドの遊離は、侵害受容器の興奮によって引き起こされる軸索反射の結果として生じる現象であり、最も早期に起こるわけではありません。興奮が先行します。 正しくは:侵害受容器の興奮が最初に起こり、その後に神経ペプチドが遊離します。
国試ポイント
透熱灸後のフレア現象の発生機序における初期段階と関連する生理学的反応を理解しているか。
混同注意
軸索反射によるフレア現象の発生機序において、初期の受容器の興奮と、その後の神経伝達・ペプチド遊離の順序を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た際は、熱刺激が皮膚に加わってから生体反応が起こるまでの時間軸と、それぞれの現象の因果関係(何が最初に起こるか)に注目して判断する。
覚え方
同様の問題が出た際は、熱刺激が皮膚に加わってから生体反応が起こるまでの時間軸と、それぞれの現象の因果関係(何が最初に起こるか)に注目して判断する。
対になる知識
軸索反射によるフレア現象の発生機序において、初期の受容器の興奮と、その後の神経伝達・ペプチド遊離の順序を混同しやすい。
関連知識
フレア現象は、紅斑(発赤)と水腫(膨隆)を伴う皮膚反応であり、軸索反射によって引き起こされる。サブスタンスPやCGRPなどの血管作動性神経ペプチドが関与する。