禁忌
臨床医学
はじめに
禁忌とは、特定の治療法や運動療法を実施することで病態を悪化させたり生命を脅かしたりする危険があるため、行ってはならないとされる状態や状況を指します。国家試験においては、心臓リハビリテーションの運動療法や鍼灸治療における安全管理の観点から頻出の重要事項です。
何を指すか
医療や施術、リハビリテーションの現場において、特定の処置を行うことで患者に不利益や重大な危害が及ぶと判断される状況を指します。心疾患に対する運動療法における急性期や、鍼灸治療における感染症の急性期や手術を要する病態などがこれに該当します。
方法
詳細な問診やバイタルサインの測定、運動負荷試験(CPXなど)や各種検査を通じて患者の全身状態を的確に把握し、対象となる処置や運動療法を安全に実施できる状態かどうかを慎重に鑑別します。
判定と意義
評価の結果、絶対的禁忌に該当する病態が認められた場合は直ちに当該の施術や運動療法を中止または見合わせ、速やかに医師への受診や救急対応をはじめとする適切な医療へ繋げることが求められます。
国家試験のポイント
国家試験では、運動療法や鍼灸治療における絶対的禁忌の具体的な病態を正しく判別できるかどうかが問われます。心疾患における不安定狭心症や急性心筋梗塞発症早期、また鍼灸における意識障害を伴うクスマウル呼吸や感染症の急性期などが禁忌に該当する点を知っておく必要があります。
間違えやすいところ
適応となる病態と混同しやすい点に注意が必要です。例えば、病状が安定した安定狭心症では運動療法が積極的に実施されますが、不安定狭心症では絶対的禁忌となります。病態の安定度や時期による違いを正確に区別することが重要です。