メニエール病

疾患

はじめに

メニエール病は、内耳の内リンパ水腫を病態とし、反復する回転性めまい発作に、変動性の難聴、耳鳴り、耳閉感を伴う疾患です。内耳の障害によって聴覚症状と平衡障害が同時に引き起こされるのが特徴です。

原因と病態

メニエール病の本態は内耳の内リンパ水腫であり、聴覚と平衡覚を司る内耳に障害が及ぶことで発症します。発作の誘因として過労、睡眠不足、ストレス、塩分の過剰摂取などが挙げられます。

症状

数十分から数時間の反復する回転性めまい発作をはじめとして、変動性の難聴、耳鳴り、耳閉感が現れます。純音聴力検査ではしばしば低音障害型の感音難聴を示すことが特徴です。

検査・診断

純音聴力検査により低音障害型の感音難聴を確認します。また、高張液であるグリセロールを投与することで内リンパ水腫が一時的に軽減し聴力が改善するグリセロール検査が陽性となります。

治療と対応

発作急性期には抗めまい薬や鎮吐薬、浸透圧利尿薬などの薬物療法を用いて症状を抑えます。間欠期には、過労、睡眠不足、ストレス、塩分の過剰摂取を避けるような生活習慣の指導が行われます。

国家試験のポイント

内リンパ水腫を病態とし、回転性めまい、難聴、耳鳴りの三主徴、あるいは耳閉感を加えた四主徴を示すことが頻出のテーマです。また、グリセロール検査が陽性となる点や、低音障害型の感音難聴を示すことも重要です。

間違えやすいところ

良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎などの他の末梢性めまい疾患と混同しやすいですが、これらは耳鳴りや難聴を伴わないことが多く、聴覚症状の有無が鑑別において重要な手がかりとなります。また、感音難聴を示す点が、伝音性難聴を引き起こす中耳炎などと異なる点です。

メニエール病が問われる国家試験問題(4問)

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