病気の解説
びまん性軸索損傷
緊急性の高い症状
次のような様子があれば、すぐに119番で救急車を呼んでください。
- 意識を失った、強い眠気がある、起こしても目を覚まさない
- 頭痛がだんだん強くなり、治まらない
- 何度も吐く
- けいれんを起こした
- 手足の力が入らない・しびれる、体の動きがぎこちない
- ろれつが回らない、いつもと違う言動をする
- 左右の瞳の大きさが違う
- 人や場所がわからない、混乱する、落ち着かない・興奮している
- (子ども)泣きやまない、授乳や食事を受けつけない
出典:CDC: Signs and Symptoms of Traumatic Brain Injury、MedlinePlus: Traumatic Brain Injury
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
びまん性軸索損傷は、交通事故や転落などで頭に強い衝撃が加わったあとに起こる、脳の重い外傷です。頭を強く打った・激しく揺さぶられたときは、意識がはっきりしていても、できるだけ早く医療機関(救急外来、脳神経外科など)で診察を受けてください。
- 症状は受傷直後だけでなく、数時間~数日たってから出てくることがあります。
- けがをした本人は自分の変化に気づきにくいため、家族や周りの人が様子の変化を見守ってください。
症状だけで病名を判断することはできません。自己判断せず、医師の診察を受けてください。
出典:CDC: Signs and Symptoms of Traumatic Brain Injury、MedlinePlus: Traumatic Brain Injury
基本
概要
びまん性軸索損傷は、神経細胞の一部である軸索が広範囲にわたって損傷を受ける状態を指します。神経細胞は、信号を送るための長い突起である軸索と、信号を受け取るための枝である樹状突起から構成されています。この損傷は、脳や脊髄、末梢神経系において、神経信号の伝達に影響を及ぼす可能性があります。
主な症状
びまん性軸索損傷の主な症状には、運動機能の低下や感覚の異常が含まれます。具体的には、手足の麻痺やしびれ、バランスを取ることが難しくなるなどの症状が現れることがあります。これらの症状は、神経信号の伝達が妨げられることによって引き起こされます。
原因
びまん性軸索損傷は、主に外的な衝撃や圧力によって引き起こされます。特に、交通事故やスポーツによる頭部外傷が一般的な原因とされています。これにより、神経細胞の軸索が損傷を受け、正常な信号伝達が妨げられます。
検査と診断
検査
びまん性軸索損傷の診断には、医療機関での画像検査が重要です。特に、MRI(磁気共鳴画像法)やCT(コンピュータ断層撮影)を用いて、脳や脊髄の状態を詳しく調べることが行われます。これにより、損傷の程度や範囲を確認し、適切な治療方針を決定するための情報が得られます。
整形外科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:CDC: Signs and Symptoms of Traumatic Brain Injury / MedlinePlus: Traumatic Brain Injury(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。