病気の解説
前頭側頭型認知症
別名:前頭側頭葉変性症
受診の目安
前頭側頭型認知症の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
前頭側頭型認知症は、認知症の一つで、人格や行動、言語機能に影響が出やすく、記憶への影響は比較的少ないとされます。進行性の病気で、どの部位がどの程度影響を受けるかにより症状は異なります。日常生活は一般的には行えることが多い一方、アイデアを出す、順序立てて動くといった場面で難しさが見られることがあります。筋肉が影響を受ける場合、筋力の低下や萎縮が生じ、頭頸部の筋肉の異常は嚥下や発声にも影響することがあります。誤嚥が起きると誤嚥性肺炎の可能性があります。
病態
症状は前頭葉や側頭葉のどの部分が影響を受けているかによって異なり、人格・行動の変化や言語能力の問題などが現れます。日常生活の基本的な認知機能は保たれることが多い一方、抽象的思考や注意の保持、思い出す力などが困難になる場合があります。筋肉に影響が出ると筋力低下や萎縮、嚥下や発話の困難につながることがあります。
検査と診断
診断
前頭側頭型認知症の診断には、医師の評価とCTまたはMRI検査が用いられます。発症の過程を含む典型的な症状をもとに判断され、他の原因を排除するための画像検査が行われます。PET検査がアルツハイマー病との鑑別に役立つ可能性もあるとされています。認知症の診断全体には、症状の確認や神経学的・精神状態検査、追加検査の結果が用いられます。
治療
治療
前頭側頭型認知症には特別な治療法はなく、症状の緩和や支援が中心です。治療では症状の管理や支援の提供に重点を置き、強迫的な行動が問題となる場合には抗精神病薬が使われることがあります。言語に関する問題には言語療法が役立つことがあります。
脳神経内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。