疫学指標について、横断調査により明らかになるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
横断調査は、ある一時点における集団の健康状態や疾病の有無を把握する調査方法です。この方法では、特定の時点での疾病の有病者数を集団全体の人数で割ることで、有病率を算出できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。横断調査は、ある一時点における疾病の有無を把握するため、その時点での有病者数を集団全体で割ることで有病率を算出するのに適しています。
- 2. 罹患率は一定期間内に新たに発生した症例数を観察対象集団の人数で割って算出される指標であり、時間の経過を追う縦断調査(コホート研究など)によって明らかにされます。 正しくは:罹患率は縦断調査(コホート研究)で明らかになる。
- 3. 死亡率は、一定期間における死亡者数をその期間の観察人口で割って算出される指標であり、通常は縦断調査によって評価されます。横断調査では一時点の死亡状況しか捉えられません。 正しくは:死亡率は縦断調査で明らかになる。
- 4. 致命率は、ある特定の疾病にかかった人のうち、その疾病が原因で死亡した人の割合を示すもので、これも疾病の経過を追う縦断的な情報が必要となります。横断調査では算出できません。 正しくは:致命率は縦断的な情報が必要なため、横断調査では明らかにならない。
国試ポイント
疫学指標と調査方法の組み合わせを理解し、特に有病率と罹患率の違いを区別することが重要です。
混同注意
有病率と罹患率は混同しやすく、有病率は「ある時点での疾病の存在」を示すのに対し、罹患率は「一定期間内における新規発症の頻度」を示す点で異なります。
次に同じ論点が出たら
「ある一時点の疾病の頻度」を問うているか、「一定期間内の新規発症の頻度」を問うているかで判断します。前者は横断調査と有病率、後者は縦断調査と罹患率と結びつけます。
覚え方
「ある一時点の疾病の頻度」を問うているか、「一定期間内の新規発症の頻度」を問うているかで判断します。前者は横断調査と有病率、後者は縦断調査と罹患率と結びつけます。
対になる知識
有病率と罹患率は混同しやすく、有病率は「ある時点での疾病の存在」を示すのに対し、罹患率は「一定期間内における新規発症の頻度」を示す点で異なります。
関連知識
縦断調査(コホート研究、症例対照研究)では、罹患率や死亡率、相対リスクなどを算出できます。また、疫学研究デザインの種類(記述疫学、分析疫学、介入疫学)についても理解しておく必要があります。