灸療法の治療的作用において、細網内皮系の機能亢進に関与するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
罨法の治療的作用における防衛作用とは、温熱刺激が細網内皮系の食作用や抗体産生能を亢進させ、生体の免疫機能や感染防御能を高める作用を指します。これにより、体内への侵入物に対する抵抗力が増強されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 調整作用は、自律神経系や内分泌系のバランスを整え、生体のホメオスタシスを維持する作用です。細網内皮系の機能亢進とは直接関連しません。 正しくは:自律神経系や内分泌系の機能バランスを整える作用です。
- 2. 鎮痛作用は、温熱刺激による筋弛緩や血流改善、疼痛閾値の上昇などにより痛みを緩和する作用です。細網内皮系の機能亢進とは異なります。 正しくは:温熱刺激による筋弛緩、血流改善、疼痛閾値上昇などにより痛みを緩和する作用です。
- 3. 転調作用は、自律神経系や内分泌系、免疫系の機能のアンバランスを調整し、生体の適応能力や反応性を改善する作用です。細網内皮系の機能亢進はその一部ではありますが、より直接的な表現ではありません。 正しくは:自律神経系、内分泌系、免疫系の機能のアンバランスを調整し、生体の適応能力を改善する作用です。
- 4. 正解。防衛作用は、温熱刺激が細網内皮系の食作用や抗体産生能を亢進させ、生体の免疫機能や感染防御能を高める作用であり、問題文の記述と合致します。
国試ポイント
罨法の主な治療作用(調整作用、鎮痛作用、転調作用、防衛作用)と、それぞれの作用がどのような機序で生じるかを覚える必要があります。特に防衛作用と細網内皮系の機能亢進の関連性は重要です。
混同注意
罨法の治療作用には複数の種類があり、それぞれの作用機序や効果が異なります。特に「転調作用」と「防衛作用」は、全身性の効果という点で混同しやすいですが、転調作用が自律神経系や内分泌系のバランス調整を主とするのに対し、防衛作用は免疫系の活性化を主とします。
次に同じ論点が出たら
「細網内皮系の機能亢進」「免疫機能の向上」「感染防御能の増強」といったキーワードがあれば、罨法の「防衛作用」と判断します。
覚え方
「細網内皮系の機能亢進」「免疫機能の向上」「感染防御能の増強」といったキーワードがあれば、罨法の「防衛作用」と判断します。
対になる知識
罨法の治療作用には複数の種類があり、それぞれの作用機序や効果が異なります。特に「転調作用」と「防衛作用」は、全身性の効果という点で混同しやすいですが、転調作用が自律神経系や内分泌系のバランス調整を主とするのに対し、防衛作用は免疫系の活性化を主とします。
関連知識
罨法には温罨法と冷罨法があり、それぞれ異なる治療目的や適応があります。温罨法は血管拡張、鎮痛、筋弛緩、代謝促進、免疫機能亢進などの効果があり、冷罨法は血管収縮、炎症抑制、鎮痛、浮腫軽減などの効果があります。細網内皮系はマクロファージや樹状細胞などを含む免疫担当細胞の総称であり、生体防御の最前線を担っています。