骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
骨格筋の収縮は、神経からの活動電位が筋細胞に伝わり、筋小胞体からカルシウムイオンが放出されることで始まります。このカルシウムイオンがトロポニンに結合し、アクチンとミオシンの相互作用が起こることで筋が収縮します。
選択肢ごとの解説
- 1. 筋細胞の活動電位は筋収縮に先行して発生し、収縮は活動電位の発生後、わずかな潜伏期を経て起こるため、同時ではありません。 正しくは:筋細胞の活動電位は筋収縮に先行して起こる。
- 2. 収縮の直接のエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)の加水分解(ATP→ADP+Pi)によるものであり、ADPの分解ではありません。 正しくは:収縮のエネルギーはATPの分解による。
- 3. 正解。神経からの刺激により筋小胞体から放出されたカルシウムイオンがトロポニンに結合することで、アクチンとミオシンの相互作用が始まり、筋収縮が起こります。これは正しい記述です。
- 4. 日常の運動は、多くの場合、複数の単収縮が時間的に加算されることによって生じる強縮(不完全強縮や完全強縮)によって行われ、単収縮のみで行われることは稀です。 正しくは:日常の運動は主に強縮によって行われる。
国試ポイント
骨格筋収縮の興奮-収縮連関におけるカルシウムイオンの役割を理解すること。
混同注意
筋収縮のエネルギー源(ATP)とカルシウムイオンの役割を混同しやすい。また、活動電位の発生と収縮のタイミングのずれ。
次に同じ論点が出たら
骨格筋の収縮機序に関する問題が出た場合、カルシウムイオンの関与とATPによるエネルギー供給の2点をまず確認する。
覚え方
骨格筋の収縮機序に関する問題が出た場合、カルシウムイオンの関与とATPによるエネルギー供給の2点をまず確認する。
対になる知識
筋収縮のエネルギー源(ATP)とカルシウムイオンの役割を混同しやすい。また、活動電位の発生と収縮のタイミングのずれ。
関連知識
筋収縮の滑り説、ATPとクレアチンリン酸のエネルギー供給、筋紡錘による伸展反射、Ⅰ型・Ⅱ型筋線維の特徴。