顔面表情筋を支配する神経はどれか。
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正解は4番
解説
顔面表情筋は、第VII脳神経である顔面神経の運動枝によって支配されている。顔の表情筋群は咽頭弓(第2咽頭弓)に由来し、すべて顔面神経の支配を受けるという発生学的・解剖学的特徴を持つ。
選択肢ごとの解説
- 1. 迷走神経(第X脳神経)は、咽頭や喉頭の筋肉、および胸腹部内臓の副交感神経支配などを担う。顔面表情筋の支配ではない。
- 2. 動眼神経(第III脳神経)は、上眼瞼挙筋や内側直筋などの外眼筋および瞳孔括約筋、毛様体筋を支配する。顔面表情筋の支配ではない。
- 3. 三叉神経(第V脳神経)は、顔面の皮膚などの知覚と、咀嚼筋(咬筋など)の運動支配を担う。表情筋ではなく咀嚼筋である点に注意する。
- 4. 正解。顔面表情筋は、第VII脳神経である顔面神経の運動枝によって支配されている。顔の表情筋群は咽頭弓(第2咽頭弓)に由来し、すべて顔面神経の支配を受けるという発生学的・解剖学的特徴を持つ。
国試ポイント
脳神経の運動支配域の区別、特に「顔面神経=表情筋」と「三叉神経=咀嚼筋」の組み合わせは国家試験の頻出事項である。
覚え方
顔面神経 = 表情筋(第2咽頭弓由来)、三叉神経 = 咀嚼筋(第1咽頭弓由来)
対になる知識
顔面神経は顔面表情筋の運動支配、舌の前3/3の味覚、および涙腺・顎下腺・舌下腺の副交感性分泌支配を担う。これに対し、耳下腺の分泌支配を担うのは舌咽神経であり、唾液分泌を司る神経の分担として国家試験でしばしば対比して問われる。
関連知識
顔面神経麻痺(ベル麻痺など)では、額にしわ寄せができない、閉眼不全、口角下垂などの顔面表情筋の麻痺が生じる。また、味覚障害や涙液・唾液分泌障害を伴うことがある。