平滑筋

解剖学

はじめに

平滑筋は、横紋構造を持たず、自律神経系によって不随意に収縮する筋組織です。内臓や血管の壁に広く分布し、持続的で疲労しにくい収縮を行って体内環境をコントロールしています。

どこにある何か

平滑筋は、消化管壁、血管壁、気管支、子宮などの内臓や血管の壁に広く分布している内臓筋です。骨格筋や心筋とは異なり、自分の意思とは無関係に自律神経系によって調節されています。

構造

平滑筋を構成する細胞は、両端が尖った紡錘形をした単核細胞です。内部にはアクチンフィラメントとミオシンフィラメントを含んでいますが、これらが規則正しい配列をとらないため、顕微鏡下で横紋が観察されないという特徴があります。

はたらき

平滑筋は、持続的で疲労しにくい収縮を行うことで、内腔の径や内容物の移動をコントロールしています。交感神経や副交感神経などの自律神経系の調節を受け、血管平滑筋の収縮や弛緩、気管支平滑筋の収縮や弛緩、さらに消化管や膀胱などの運動を引き起こします。

国家試験のポイント

国家試験では、骨格筋・平滑筋・心筋の3種類の筋組織における「横紋の有無」「核の数」「随意・不随意の別」の組合せが超定番として問われます。また、交感神経のα受容体やβ2受容体、および副交感神経のムスカリン受容体による平滑筋の収縮・弛緩の作用の違いも頻出です。

間違えやすいところ

心筋も不随意筋である点は共通していますが、心筋には横紋構造があり介在板で結合しているのに対し、平滑筋は横紋を持たず紡錘形の単核細胞であるという構造上の違いに注意が必要です。

平滑筋が問われる国家試験問題(7問)

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