結核
疾患
はじめに
結核は、結核菌の吸入によって感染を引き起こす代表的な呼吸器疾患です。感染症法では重篤性や感染力の観点から二類感染症に位置付けられており、適切な感染対策や多剤併用療法による治療が必要です。
どんな病気か
結核は結核菌によって引き起こされる感染症であり、感染しても発病するのは全体の一部である約10%にとどまります。我が国では新規患者数が減少傾向にあるものの、依然として重要な疾患とされています。
原因と病態
結核菌は患者の咳やくしゃみに含まれる飛沫核が空気中に漂い、それを吸い込むことで感染する空気感染を引き起こします。体内に侵入した結核菌に対する持続する慢性炎症反応として、マクロファージが変形した類上皮細胞やラングハンス巨細胞が集簇した肉芽腫性炎を形成するのが特徴です。また、結核菌は細胞壁にミコール酸を持ち、乾燥に強く消毒薬抵抗性を示す抗酸菌です。
国家試験のポイント
国家試験では、感染経路が空気感染であることや、感染症法における二類感染症への分類が頻出です。また、治療の原則である多剤併用療法も重要なポイントとして繰り返し問われます。
間違えやすいところ
結核菌以外の抗酸菌によって引き起こされる非結核性抗酸菌症との区別が重要です。非結核性抗酸菌症は環境中からの感染であり人から人へは感染しないのに対し、結核は人から人へ空気感染する点が異なります。