診断
臨床医学
はじめに
診断とは、患者が抱える疾患や病態を特定するために、各種の検査や試験を用いて詳細に評価する医療行為です。画像診断や血液検査、理学検査などを目的に応じて適切に組み合わせて行われます。
何を指すか
神経・筋疾患や骨・関節疾患、悪性腫瘍、内臓疾患など幅広い分野において、病変の存在や広がり、全身への遠隔転移などを把握するために実施されます。各疾患や対象組織に応じて最適な検査方法を選択することが重要となります。
目的と適応
病変の全体像や詳細な性状を把握し、適切な治療方針を決定するために行われます。貧血や感染症、悪性腫瘍の転移や活動性の評価、さらには脊椎疾患や消化管の異常などを発見するために広く用いられています。
方法
X線や磁気、超音波を用いた画像診断をはじめ、血液中の血球数や形態を調べる血液像検査、特定の神経症状や関節の異常を誘発する整形外科的テストなどが行われます。また、悪性腫瘍の最終的な確定診断には病変の一部を採取する生検が実施されます。
判定と意義
各種検査の結果から得られた情報をもとに、疾患の種類や進行度、悪性度などを評価します。例えば、白血球分画の変動から感染症の種類を鑑別したり、画像検査やPET検査の所見から腫瘍の転移や活動性を読み解いたりします。
国家試験のポイント
国家試験では、各種画像診断の特徴や使い分け、血液像検査の定義、各整形外科的テストが対象とする部位の区別などが頻出です。特に、悪性腫瘍の確定診断には病理組織検査が必須である点や、検査ごとの明確な役割の違いを理解しておく必要があります。
間違えやすいところ
腫瘍マーカーはスクリーニングや経過観察に用いられますが、単独では確定診断に至らない点に注意が必要です。また、頸椎用のテストを腰下肢の病態診断に用いるなど、検査の適応部位を混同しないよう区別することが重要です。