病気の解説

誤嚥性肺炎

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受診の目安

誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物、胃液などが気道に入って起こる肺炎で、飲み込む力が弱った高齢の方や、脳梗塞の後遺症・パーキンソン病などのある方、寝たきりの方に起こりやすい病気です。

  • 高齢の方では、発熱やせき・たんがはっきりしないことが多く、「元気がない」「食欲が落ちた」「急にぼんやりする」といった変化だけのこともあります。こうした変化に家族や介護者が気づいたら、早めに医療機関(内科・呼吸器内科など)を受診してください。
  • 息苦しさや、息をしたりせきをしたりすると胸が痛むときも、早めに受診してください。乳幼児では、唇や皮膚が青い、呼吸が速い、うなるような呼吸、息をするたびに肋骨の間がへこむといった様子に注意してください。
  • くり返すことがあるため、食事中のむせが多いなど飲み込みに不安があるときも医師に相談してください。

症状だけで病名を判断することはできません。自己判断せず、医師の診察を受けてください。

出典:日本呼吸器学会:誤嚥性肺炎、NHLBI: Pneumonia – Symptoms

基本

概要

誤嚥性肺炎は、食べ物や液体、唾液などが誤って気道に入ることによって引き起こされる肺の炎症です。特に、意識が低下している場合や嚥下障害がある場合にリスクが高まります。この状態は、咳や発熱、呼吸困難などの症状を伴うことがあります。

主な症状

誤嚥性肺炎の主な症状には、咳嗽(せき)、発熱、呼吸困難、胸部の不快感があります。特に、胃内容物を誤嚥した場合には、急性の呼吸困難や頻呼吸、頻脈が見られることがあります。また、時にはピンク色の泡沫状の痰が出ることもあります。油やワセリンを誤嚥した場合は、症状があまり見られないこともありますが、微熱や体重減少、断続的なラ音が現れることがあります。

原因

誤嚥性肺炎は、食べ物や液体が誤って気道に入ることが原因で発生します。特に、意識が低下している患者や嚥下に問題がある患者がリスクにさらされます。また、嫌気性菌が原因の場合、症状が亜急性に進行することがあります。

検査と診断

検査

誤嚥性肺炎の診断には、胸部X線検査が用いられます。この検査では、重力の影響を受けやすい肺の特定の部分に浸潤影が見られることが多いです。また、誤嚥による肺膿瘍が疑われる場合は、造影CTがより高い感度と特異度を持っています。誤嚥の兆候としては、食後の湿った音のする咳嗽や頻繁な咳払いが挙げられますが、時には何の兆候も見られないこともあります。

治療

治療

誤嚥性肺炎の治療は、主に支持療法が中心です。酸素投与や機械的人工換気が必要になることがあります。胃内容物の誤嚥が確認されている場合、抗菌薬が投与されることがありますが、これを支持する研究はありません。患者の状態が改善する場合、抗菌薬の投与を中止することもあります。また、誤嚥を引き起こす可能性のある物質は避けるべきです。

経過と生活

予防

誤嚥を予防するためには、特に意識レベルが低下している患者に対して、経口摂取を避けたり、ベッドを30度以上に上げることが有効です。また、嚥下困難のある患者には、とろみをつけた食事が推奨されることがありますが、その効果については確固たる証拠は少ないです。口腔衛生の管理や定期的な歯科ケアも、誤嚥性肺炎の予防に役立つ可能性があります。

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国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:日本呼吸器学会:誤嚥性肺炎 / NHLBI: Pneumonia – Symptoms(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。