痛覚の伝導路に含まれるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
痛覚は、侵害受容器で受容された後、一次ニューロンが脊髄後角(層I, II, V)で二次ニューロンに交代し、反対側に交差して脊髄視床路を上行します。脊髄後角は痛覚伝導路の重要な中継地点です。
選択肢ごとの解説
- 1. 下丘は聴覚の伝導路に含まれる中継核であり、痛覚伝導路には直接関与しません。聴覚情報が大脳皮質に伝わる前に中継する部位です。 正しくは:下丘は聴覚の伝導路に含まれる中継核である。
- 2. 胸髄核(クラーク柱核)は、脊髄小脳路(特に後脊髄小脳路)の起始核であり、深部感覚(無意識の固有受容覚)の伝導路に関与しますが、痛覚伝導路には含まれません。 正しくは:胸髄核(クラーク柱核)は、脊髄小脳路に含まれる中継核である。
- 3. 後索核(薄束核、楔状束核)は、脊髄後索・内側毛帯路に含まれる中継核であり、意識される深部感覚(位置覚、振動覚)や識別性触覚の伝導路に関与しますが、痛覚伝導路には含まれません。 正しくは:後索核は、意識される深部感覚や識別性触覚の伝導路に含まれる中継核である。
- 4. 正解。痛覚は脊髄後角(特に層I, II, V)で一次ニューロンから二次ニューロンに情報が伝達され、そこから対側に交差して脊髄視床路を上行するため、痛覚の伝導路に含まれる重要な中継部位です。
国試ポイント
痛覚伝導路(脊髄視床路)における脊髄後角の役割と、感覚の種類ごとの伝導路の起始・中継核を覚える。
混同注意
脊髄後角は痛覚や温度覚の中継点ですが、触覚や圧覚の一部も中継します。深部感覚(位置覚、振動覚)は後索を上行し、後索核で中継することと区別が必要です。
次に同じ論点が出たら
「痛覚」とあったら、脊髄後角が中継点であることを真っ先に確認する。他の選択肢が他の感覚路や異なる感覚器の中継点でないかを確認する。
覚え方
「痛覚」とあったら、脊髄後角が中継点であることを真っ先に確認する。他の選択肢が他の感覚路や異なる感覚器の中継点でないかを確認する。
対になる知識
脊髄後角は痛覚や温度覚の中継点ですが、触覚や圧覚の一部も中継します。深部感覚(位置覚、振動覚)は後索を上行し、後索核で中継することと区別が必要です。
関連知識
温覚や粗大触覚も脊髄後角で中継し、脊髄視床路を上行します。識別性の高い触覚、圧覚、振動覚、位置覚といった深部感覚は脊髄後索・内側毛帯路を通ります。下丘は聴覚、上丘は視覚の中継核です。