17歳の男子。バイク走行中に転倒し救急搬送。ヘルメットの右外側に傷があり、右肩に外傷がある。右上肢は自動運動不能で知覚異常を認めた。意識は清明、独歩可能、脳神経に異常はない。 診断に有用性が最も低いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
超音波検査は、脊椎・脊髄疾患の診断においては、骨による音波の減衰が大きく、脊髄や神経根の詳細な評価が困難であるため、有用性が最も低い。特に、ヘルニアの正確な位置や大きさ、神経根の圧迫状況を評価するには不十分である。
選択肢ごとの解説
- 1. CT検査は、脊椎の骨病変(骨折、骨性狭窄、骨棘形成など)の評価に優れており、脊椎・脊髄疾患の診断において有用性が高い。特に急性期外傷や骨性病変の描出に有用である。
- 2. MRI検査は、脊髄、神経根、椎間板などの軟部組織の描出に最も優れており、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄炎、脊髄空洞症など、脊椎・脊髄疾患の診断において極めて有用性が高い。
- 3. 筋電図検査は、神経根や末梢神経の障害部位、種類、重症度を電気生理学的に評価する検査であり、脊髄神経が関与する疾患(神経根症、筋萎縮性側索硬化症など)の診断において有用性が高い。
- 4. 正解。超音波検査は、脊椎・脊髄疾患の診断においては骨による音波の減衰が大きく、脊髄や神経根の詳細な評価が困難であるため、有用性が最も低い。 正しくは:脊椎・脊髄疾患においては、骨による音波の減衰が大きく、脊髄や神経根の詳細な評価が困難であるため、診断に有用性が最も低い。ただし、乳幼児の脊髄係留症候群のスクリーニングなど、限られた状況では有用な場合もある。
国試ポイント
脊椎・脊髄疾患の画像診断における各検査の適応と限界を理解する。
混同注意
脊椎・脊髄疾患の診断における各画像診断法(CT、MRI、X線、超音波)の得意分野と限界。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、脊椎・脊髄の病変を評価する際に、骨の影響を受けずに詳細な軟部組織の描出が可能か、神経機能の評価が可能かという観点から判断する。
覚え方
今後同様の問題が出題された場合、脊椎・脊髄の病変を評価する際に、骨の影響を受けずに詳細な軟部組織の描出が可能か、神経機能の評価が可能かという観点から判断する。
対になる知識
脊椎・脊髄疾患の診断における各画像診断法(CT、MRI、X線、超音波)の得意分野と限界。
関連知識
MRIは軟部組織の描出に優れ、脊髄や神経根の病変(腫瘍、炎症、椎間板ヘルニア、脊髄空洞症など)の診断に最も有用である。CTは骨病変(骨折、変形、脊柱管狭窄の骨性成分など)の評価に優れる。X線は全体的な骨の配列や変形、不安定性の評価に用いられる。筋電図検査は神経根や末梢神経の障害部位や重症度を機能的に評価する。