脈内を運行し、全身に栄養と潤いを供給する生理物質はどれか。
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正解は1番
解説
血は脈内を運行して全身に栄養と潤いを供給する基本的な生理物質である。中焦で生成された営気と津液が経脈に入り込んで化生し、全身の五臓六腑や四肢百骸を滋養する。精神活動の物質的基礎としても重要な役割を担っている。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。血は脈内を運行して全身に栄養と潤いを供給する基本的な生理物質である。中焦で生成された営気と津液が経脈に入り込んで化生し、全身の五臓六腑や四肢百骸を滋養する。精神活動の物質的基礎としても重要な役割を担っている。
- 2. 津液は体内の正常な水液全般を指し、おもに脈外を運行して体表や組織を潤す作用をもつため、脈内を運行して栄養と潤いを供給する本問の記述には該当せず誤り。
- 3. 宗気は胸中に集まり、呼吸や心拍・音声などに関与する気であり、肺の宣発粛降や気の運行を助けるが、全身に栄養と潤いを豊富に供給する物質ではないため誤り。
- 4. 元気は全身の諸機能の原動力となる気であり、おもに三焦をとおして全身をめぐるが、脈内を運行して直接栄養と潤いを供給するものではないため誤り。
国試ポイント
気・血・津液・精などの基本人体構成物質の定義と運行経路(脈内・脈外など)の違いを正確に把握しているかが問われる。
覚え方
脈の中をめぐり、栄養するのは「血」。
対になる知識
脈内を運行する「血」や「営気」に対し、脈外を運行する代表的な物質として「衛気」がある。営気は脈中に入って血とともに全身を巡り滋養するのに対し、衛気は脈外を迅速に運行して体表を温め、腠理の開閉を調整し外邪から体を防御する。
関連知識
東洋医学において血は「心」がこれを主り、「肝」が血を蔵して血量を調節し、「脾」が統血作用によって血管外への溢出を防いでいる。また、血の生成には脾胃が化生する水穀の精微が不可欠であり、肺の宣発粛降や腎の精血同源の働きも深く関与する。