侵害性熱刺激によって生じる発汗に最も関与するのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
侵害性熱刺激によって生じる発汗は、体性求心性神経からの痛覚情報が脊髄を上行し、脳幹の延髄網様体に伝達されることで引き起こされる。延髄網様体は発汗を調節する中枢の一つであり、この情報を受けて交感神経系を介して汗腺を刺激するため最も関与する。
選択肢ごとの解説
- 1. 脊髄前角は運動ニューロンの細胞体が存在し、骨格筋の運動を支配する部位であり、発汗の直接的な中枢ではない。 正しくは:脊髄前角は運動指令を末梢に伝える部位。
- 2. 楔状束核は後索-内側毛帯路の一部で、上肢・体幹上部の触覚・圧覚・振動覚・固有受容覚の伝導路に関与する中継核であり、発汗には直接関与しない。 正しくは:楔状束核は深部感覚や識別性触覚の伝導に関わる。
- 3. 内側毛帯は後索-内側毛帯路の線維束で、楔状束核や薄束核からの情報が対側の視床へと伝導される経路であり、発汗の直接的な中枢ではない。 正しくは:内側毛帯は深部感覚や識別性触覚の伝導路。
- 4. 正解。侵害性熱刺激による発汗は、体性求心性神経からの侵害情報が脊髄を上行し、脳幹の延髄網様体に伝達され、そこで発汗が調節されるため最も関与する。延髄網様体は自律神経反射の統合中枢の一つである。
国試ポイント
発汗の機序と中枢神経系の関与を理解する。特に侵害刺激による発汗経路と、脳幹網様体の機能が重要である。
混同注意
視床下部による温熱性発汗(体温調節)と、侵害刺激による反射性発汗(痛み反応)の区別が重要。前者は全身性、後者は局所的または侵害部位に関連する。
次に同じ論点が出たら
侵害性熱刺激による発汗の場合、それが反射的な防御反応であることを考慮し、脳幹、特に延髄網様体が関与することを選択肢から判断する。
覚え方
侵害性熱刺激による発汗の場合、それが反射的な防御反応であることを考慮し、脳幹、特に延髄網様体が関与することを選択肢から判断する。
対になる知識
視床下部による温熱性発汗(体温調節)と、侵害刺激による反射性発汗(痛み反応)の区別が重要。前者は全身性、後者は局所的または侵害部位に関連する。
関連知識
発汗には温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗などがあり、それぞれ異なる刺激と中枢が関与する。視床下部は体温調節中枢として温熱性発汗を制御する。精神性発汗は大脳皮質辺縁系から視床下部を介して起こる。