病気の解説
手根管症候群
受診の目安
手根管症候群では、特徴的な症状として、親指側の指のうち3本と薬指の半分にしびれや違和感、焼けつくような痛みやピリピリ感が現れます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、整形外科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
手根管症候群は、手首の中にある手根管という部分で正中神経が圧迫されて起こる状態です。腫れや線維性の組織が生じると圧迫が強くなることがあります。妊娠中の人や糖尿病、甲状腺機能低下症、特定のアミロイドーシス、関節リウマチのある人は発症リスクが高くなるとされています。ドライバー作業のように手首を伸ばした状態で力を入れる動作を繰り返す人でもリスクがあると考えられています。原因ははっきりしない場合も多いです。
主な症状
特徴的な症状として、親指側の指のうち3本と薬指の半分にしびれや違和感、焼けつくような痛みやピリピリ感が現れます。手全体に広がることもあり、就寝中に手の置き方のせいで痛みが強くなることがあります。手を振って感覚を取り戻そうとすることもあります。時間がたつと、親指側の筋力が低下し、筋肉が萎縮することがあります。
検査と診断
診断
診断は主に医師の手と手首の診察で行います。必要に応じて神経伝導検査や画像検査(MRIや超音波など)を行うことがあります。特に手術を考える場合に用いられることが多いです。
治療
治療
治療には、根本となっている病気の治療、手首を過度に反らせる姿勢を避けること、キーボードの使い方を工夫して正しい角度にすることが挙げられます。手首用の副子で中間位に固定することや夜間の痛み止めを使うことが、症状の緩和に役立つことがあります。場合によってはコルチコステロイドの注射や手術が検討されることもあります。
手根管症候群と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
整形外科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。