デルマトーム

解剖学

はじめに

デルマトームは特定の脊髄神経が支配する皮膚の知覚領域を示す用語である。国家試験では頸髄や腰髄の神経根障害における知覚異常の部位や、経穴との対応関係を問う問題の基礎として頻出する。

どこにある何か

デルマトームとは、皮膚の知覚神経支配領域のことを指し、特定の脊髄神経が体のどの部分の皮膚感覚を担っているかを示すものである。神経根の障害高位を特定するうえで極めて重要な指標となる。

神経支配と血管

デルマトームは脊髄神経によって支配されており、各神経根がそれぞれ担当する皮膚の分節領域を構成している。上位の頸髄から下位の腰髄や仙髄に至るまで、全身の皮膚にわたって一定の規則性を持って区分されている。

はたらき

デルマトームは、それぞれの脊髄神経がどの部位の皮膚感覚を担当しているかを示し、内臓疾患の関連痛や募穴における神経学的背景を理解する役割を持っている。神経根の障害が生じた際に、どの部位に痛みやしびれ、感覚低下が現れるかを判断するための基準となる。

国家試験のポイント

国家試験では、各神経根のデルマトームと障害部位の組み合わせが問われる。例えばC5神経根は肩から上腕外側、C7神経根は手背中央から中指、L5神経根は下腿外側から足背や母趾に至る領域を支配することなどが重要なポイントとなる。

間違えやすいところ

運動神経が支配する領域であるミオトームと混同しやすい点に注意が必要である。デルマトームはあくまで皮膚の知覚神経支配領域であり、筋力低下や反射を中心とするミオトームの領域と区別して覚える必要がある。

デルマトームが問われる国家試験問題(8問)

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