胃

解剖学

はじめに

胃は、上腹部の左側に位置する消化管の膨大部であり、噴門から幽門へと続いて飲食物を受け入れ消化する器官です。現代医学的な解剖学や生理学だけでなく、東洋医学の六腑としても重要な役割を持ち、国家試験で頻出のテーマとなっています。

どこにある何か

胃は上腹部の左側に位置する消化管の膨大部であり、噴門から幽門へと続いています。東洋医学においては六腑の一つであり、脾と表裏一体をなして後天の根本を支える重要な臓腑として位置づけられています。

構造

胃の壁は粘膜、粘膜下組織、筋層、漿膜の4層からなり、筋層は内斜・中環・外縦の3層構造という消化管の中でも特殊な配列を示します。また、小弯側には肝臓と胃を結ぶ小網が付着し、大弯側には大網が垂れ下がっています。幽門部には平滑筋が肥厚した幽門括約筋が存在します。胃底腺には塩酸や内因子を分泌する壁細胞、ペプシノゲンを分泌する主細胞、粘液を分泌する副細胞などが存在します。

はたらき

胃は受納と腐熟を主り、飲食物を受け入れて消化するという働きを持っています。壁細胞から分泌される塩酸は、タンパク質の変性やペプシノゲンの活性化、殺菌作用を担っており生理的に極めて重要です。東洋医学では、水穀を消化分解して精微と糟粕に分離する化物作用の一部を担い、降濁の性質を示します。

国家試験のポイント

国家試験では、胃底腺を構成する細胞と分泌物の組み合わせ、すなわち主細胞がペプシノゲン、壁細胞が塩酸や内因子を分泌することが繰り返し問われます。また、小弯側の小網や大弯側の大網の付着構造、筋層の3層構造、胃の募穴である中脘の位置やデルマトームとの対応関係も頻出事項となっています。

間違えやすいところ

胃の生理作用である受納や腐熟、降濁と、脾の生理作用である運化や升清とを混同しないように区別することが重要です。また、胃の募穴である中脘の体表位置や対応する脊髄神経の高位についても、他の経穴や臓腑の募穴と混同しないよう正確に覚える必要があります。

胃が問われる国家試験問題(8問)

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