スポーツ障害

疾患

はじめに

スポーツ障害とは、繰り返しの小さな負荷が身体にかかることで生じる障害の総称です。成長期の子どもからスポーツ選手まで幅広く発生し、好発部位や原因となる動作に特徴があります。

どんな病気か

スポーツ障害は、反復性の外力やメカニカルストレスによって特定の骨や腱、靭帯などに過度な負担がかかる疾患です。成長期の骨端線の脆弱な時期や、スポーツ選手の下腿や肘、膝などに多く見られます。

原因と病態

骨組織の耐える限界を超える持続的な応力や、筋肉の過剰な牽引力が加わることで発生します。ジャンプやダッシュ、投球動作などの反復により、微小断裂や牽引性の骨軟骨炎、骨膜の炎症、疲労骨折などが引き起こされます。

症状

障害が起きる部位によって様々な痛みが現れます。例えば、脛骨内縁の痛み、膝外側の摩擦痛、肘の屈伸時や後方の痛み、下腿の痛みなどが典型的な症状として知られています。

検査・診断

痛みを誘発する特異的テストや画像検査などが行われます。腸脛靱帯炎の診断にはグラスピングテストが用いられ、疲労骨折では単純X線写真のほかMRI検査や骨シンチグラフィが非常に有用です。

治療と対応

安静やストレッチが治療の基本となり、原因筋の緊張緩和を図ります。鍼灸治療では、大腿四頭筋に関連する伏兎や髀関、下腿内側の三陰交、胆の下合穴である陽陵泉などの経穴が局所治療穴として選定されます。

国家試験のポイント

国家試験では、疾患名と好発部位、原因筋、特異的テスト、および対応する経穴の正確な組み合わせが頻繁に問われます。投球動作の各相における関節ストレスの違いなども重要なポイントとなります。

間違えやすいところ

骨膜の炎症にとどまるシンスプリントと疲労骨折、あるいは外側側副靱帯損傷と腸脛靱帯炎のように、類似した部位の異なる病態や検査所見を混同しないよう区別して覚える必要があります。

スポーツ障害が問われる国家試験問題(10問)

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