病気の解説

多発性硬化症

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受診の目安

多発性硬化症では、筋力低下はとくに下肢に多く、視力障害や複視、眼の痛み、めまい、疲労感もみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

多発性硬化症は、免疫の異常な反応が髄鞘を損傷する病気です。若い人に現れることがあり、環境や遺伝的な要因が関与すると考えられています。症状は脱髄が起きる部位によって異なり、時期によって変わります。MRI や追加検査で診断を進め、治療には再発・悪化を抑える薬剤やリハビリが用いられます。

主な症状

症状は、感覚の異常や運動障害など、脱髄が起きた神経線維によって現れます。筋力低下はとくに下肢に多く、視力障害や複視、眼の痛み、めまい、疲労感もみられることがあります。時期や部位で症状は大きく変わります。

検査と診断

診断

診断は病歴と身体診察、神経学的評価、眼の検査、MRI検査が中心です。MRIは脳や脊髄の脱髄領域を発見するのに役立ちます。必要に応じて誘発電位検査や腰椎穿刺も行われ、髄液のタンパク質量の変化や特定の抗体パターンが診断の手がかりとなることがあります。

治療

治療

再発や悪化を抑える治療として、ステロイドなどの薬剤、免疫系の攻撃を抑える薬剤、リハビリなどが挙げられます。現場では個々の症状に合わせて対策がとられ、一定の効果は人によって異なります。

使われる薬

再発時の治療にはステロイド、免疫系を調整する薬剤、リハビリが含まれます。血漿交換や幹細胞移植は重症例で検討されることがありますが、有効性は確立されていません。

経過と生活

生活上の注意

喫煙は病気の進行を早める可能性があるとされています。リハビリテーションや日常生活の工夫が症状の管理に役立ちます。

経過・予後

経過には個人差が大きく、寛解の期間も幅があります。多くの人は日常生活を維持できる場合もあり、車いす使用の必要性は人によって異なります。喫煙は進行の影響に関連すると考えられています。

その他

初期症状

初期の漠然とした症状には、腕や脚のしびれや痛み、視力の変化、視界がぼやけること、歩行や手の動きの不安定さなどが含まれます。これらは病気の診断前から現れていることがあります。

脳神経内科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。