病気の解説
多発性筋炎
受診の目安
次のようなときは、医療機関(膠原病内科・リウマチ科・脳神経内科など)に相談してください。
- 階段や立ち上がりがつらいなど、腕や太もも・首の力が少しずつ弱くなってきた
- 歩いたり立っていたりすると疲れやすい、つまずきやすい
- 発熱やだるさ、食欲低下、体重減少が続いている
飲み込みにくい・むせる、息切れや息苦しさが出てきたときは、命に関わる合併症のことがあるため、早めに受診してください。
症状だけで病名は判断できません。すでに治療中の方は自己判断で中断しないでください。
出典:難病情報センター、MedlinePlus
基本
概要
多発性筋炎は、筋肉の炎症を中心に起こる自己免疫疾患です。皮膚に特徴的な症状がある場合は皮膚筋炎と呼ばれ、皮膚の症状がない場合を多発性筋炎といいます。全身の筋肉や肺、時に他の臓器にも影響が及ぶことがあります。
主な症状
体に近い筋力の低下や筋肉痛、時に特徴的な皮疹が現れます。咳や息切れがある場合は肺の病変が合併している可能性があります。全身のだるさ・関節痛・発熱が見られることもあります。悪性腫瘍が合併すると体重減少や食欲不振がみられることもあります。CKという筋肉の酵素が高くなることがあります。検査では自己抗体の有無や筋力・肺の評価を総合して診断・治療方針を決めます。
検査と診断
検査
筋肉の症状がある場合、CKが上がることがあります。自己抗体検査や筋肉の検査・筋力評価、筋電図、CTや呼吸機能検査、6分間歩行テストなどを用いて活動性を総合的に評価します。
診断
筋肉の症状と皮膚症状を手掛かりに、自己抗体や画像検査を組み合わせて診断します。筋症状だけの場合は他の神経疾患と区別が難しいことがあり、必要に応じて筋生検を行うこともあります。病気は難病として扱われ、重症度に応じた医療助成の対象となることがあります。
治療
治療
第一選択はステロイド治療です。肺病変が急速に進むと見込まれる場合は早期から免疫抑制薬を併用します。また、筋症状には全身の状態に合わせて早期からリハビリテーションが重要です。悪性腫瘍が合併している場合は、腫瘍の治療を先行して行うこともあります。
リウマチ・膠原病内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: 日本リウマチ学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:難病情報センター 皮膚筋炎/多発性筋炎(指定難病50) / MedlinePlus Myositis(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。